「保護者面談を任されたけど、具体的に何を準備したら良いかわからない。」
「きちんと面談を乗り切れるか不安…」
このようなお悩みを抱えていませんか？
初めての保護者面談は何をどのように伝えたら良いかも分からず、戸惑ってしまうことも多いでしょう。
この記事では、保護者面談の際に押さえておくべきポイントを紹介します。
実際の経験に基づいた内容であるため、ぜひ最後までお読みください。
これだけでOK！保護者面談で押さえるべきポイント3選
保護者面談で押さえるべきポイントは、そこまで多くはありません。
面談の雰囲気に慣れていなくても、ここで紹介する3つのポイントさえ意識すれば保護者の方と円滑にコミュニケーションをとれるでしょう。
1つ1つは難しいことではないので、ぜひ実践してみてください。
1. 子供さんの教育について抱えている不安を聞く
保護者の方がお子さんを塾に入れる理由は、端的にいえば「成績を上げて欲しいから」です。 そのため、家庭での学習態度や学校の成績に対して不安を抱いている可能性が高く、塾講師に相談したいという気持ちがある方もいらっしゃいます。 ここで大事なポイントは、徹底的にヒアリングすることです。 具体的な解決策を即座に提示できなくてもかまいません。 保護者の方の悩みは、塾で生徒を指導する上でも参考になる情報にあふれています。 また、話を徹底的に聞いてくれる講師は保護者の方から見ても、信頼感があります。 生徒との信頼関係はもちろん、保護者との信頼関係も大切にしましょう。2. 塾での勉強の取り組み方を伝える
生徒が塾でどのように学習に取り組んでいるのかを伝えることも忘れないようにしましょう。 保護者の方にとって塾は目の届かない場所です。 自分の子供が塾できちんと勉強しているかどうかは、一番の関心事でもあります。 保護者の方から質問される前に、事細かに塾での勉強に対する取り組み方を伝えるのが大切です。 よくありがちなのが、「よく頑張っていますよ。」の一言で終わらせてしまうタイプ。 これはあまり好ましくありません。 伝えるのであれば、 「数学の計算問題では、ミスも少なくとても集中して取り組まれていますよ。分からないところも、積極的に質問してくれて、授業を重ねるごとに成長を感じます。」 くらいの具体性があると良いでしょう。3. 成績をあげる具体的な戦略を明示する
生徒の現状の学力やモチベーションを考慮した具体的な勉強法などを提案できると、意味のある面談になるでしょう。 具体的な戦略といっても、綿密に計画されたものでなくて構いません。 重要なのは、生徒の学力を向上させるための具体的な方針を説明できることです。 例えば、計算が苦手な生徒の面談の場合 「計算力を上げるために、授業の初めに計算プリントに取り組んでもらっています。」 というような些細なことでもきちんとお伝えしましょう。 大切なのは、伸ばしたい力に対してアプローチしている旨を伝えることです。 学力を上げるために効果的な学習法を塾で実践していることを、保護者の方と共有するようにしましょう。これだけはNG！保護者面談でやってはいけないこと
保護者面談をする上で、しない方が良いことを紹介します。
ここで取り上げている2点は無意識にやってしまいがちなことです。
気をつけて話を進めることで、より価値のある面談になるでしょう。
入塾・増コマの必要性の強調しすぎる
入塾や増コマありきで話を展開するのはNGです。 各家庭の経済的な問題などもあるので、基本的には塾側から過度に提案するのは避けましょう。 また、入塾・増コマの営業活動をしてしまうと、信頼を失いかねません。 とはいえ、入塾や増コマをすることで、勉強時間を延ばさないと成績が上がらないのも事実。 そこで、塾講師ができる対応としては入塾や増コマでお子さんに与えられるメリットをお伝えすることになります。 あくまで、メリットを示す程度にとどめましょう。 保護者の方や生徒が主体的に入塾や増コマを決めたという形で話を進めることで、その後の関係も良好に保てます。生徒の気持ちを度外視する
やってしまいがちなのが、生徒を置いてきぼりで話を進めてしまうことです。 保護者と塾講師は大人、生徒の学力を上げたいという目的は一致しています。 一方、生徒は子供です。 生徒自身、モチベーションが湧いておらず、学力を上げることに必要性を感じていない局面が多々あります。 生徒が主役の面談になるので、きちんと生徒の気持ちもヒヤリングするように努めましょう。 保護者面談のよくある状況として、保護者と講師だけが会話して生徒はほとんど口を開かないパターンです。 実際、保護者と講師が話しているところに割って入るのは、子供の立場からしたら気が引けるかもしれません。 その場合は、面談の前に生徒の気持ちを聞いておくことも重要です。 生徒の気持ちに寄り添ってこそ、意味のある学習の姿があります。
まとめ
保護者面談は情報共有の場としては、これほど貴重な機会はありません。 確かに、慣れない頃はかなり緊張する場面ではあります。 しかし、回数を重ねるごとに負担なく話を展開できるようになるので、心配することはありません。 この記事で紹介したことを参考にして、保護者面談を実りの多いものにしましょう。
- 中野 こうき
- 元塾講師
個別指導塾での5年間の講師経験を持つ元塾講師です。 生徒の成績の向上させるための指導はもちろん、 勉強の面白さを伝えることにも力を入れてきました。 生徒が楽しく積極的に勉強に取り組めるような、 そんな授業を目指していきましょう！
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