塾バイトの採用テストはどのくらいの難易度?
塾バイトを採用する際に使われるテストは、その塾が「どんな層をターゲットにしているか」によって大きく難易度や要求レベルが変わってきます。 補習中心の塾であれば学校の内容を教えられる力があれば問題ありませんが、受験指導専門の塾ではそれだけでは足りず、入試問題などをバリバリ解ける力が必要になるからです。 まずは自分が応募しようと考えている塾がどんな年齢の生徒を対象にしているか、受験指導に力を入れているのか、それとも補習中心なのかなどをホームページなどから調べてみましょう。 塾のタイプや生徒層についてしっかり調べれば、面接時の志望動機や自己アピールにも使えるため、より面接時に好印象を残すこともできます。 以下では、特に多いタイプである「小中学生の補習」「小中学生の受験」「高校生の受験」をメインとした塾について、それぞれ目安となる学力レベルを挙げます。小中学生の補習
小中学生の補習をメインとした塾では、基本的には「中学校の基礎レベル」が身についていれば問題ありません。 教科書を見ながら重要な語句を優しい言葉に噛み砕いたり、あるいは具体的な例で説明したりできるような力があれば大丈夫です。小中学生の受験
小中学生の受験をメインとした塾であれば、公立高校の入試問題程度は解けるようになっておきましょう。 中学校までの内容であれば、スラスラと教科書の内容が言えるようになればベスト。 それより難しい問題は、「時間をかけて考えれば解ける」「自分では解けなくとも、解説を見て解き方を解説できる」くらいになっていればOK。高校生の受験
高校生の受験を扱う塾でバイトをしたいのであれば、最低でも共通テスト(センター試験)レベルは解けるようになっておきましょう。 共通テストは多くの生徒が目標とするレベル。 難しいと感じるかもしれませんが、最初からそれと同程度くらいの学力がないと、予習や授業準備などが非常に大変になってしまいます。 生徒の質問などにも答えられなくなってしまうため、高校受験にも対応する塾ではより高いレベルの学力を求められる傾向にあります。科目数は決まっている?
塾講師バイトの採用時にどの科目の試験が課されるかは塾によって異なっていますが、以下のようなパターンが一般的です。
・英語・数学
・英語・数学・国語
・理系は英語・数学・理科/文系は英語・社会・国語
・5教科全部
これは、自分が指導したいと思っている、あるいはできる科目と必ずしも一致するとは限りません。
特に英語と数学は指導を希望しなくても受験させられることが多く、例えば、国語と英語だけ指導したいと考えている文系の人でも、
「英語・数学・国語の3科目のテストを解いてください」
と言われることもあります。
これは、英語と数学が塾において特に需要の多い科目だからです。
できるだけ効率よく塾を運営するためにこの2科目の力を正確に知っておきたいという運営上の理由と、文系なら英語、理系なら数学の力を見ればその他の教科の力はだいたい分かると考えられるため、英語と数学の2科目が重要視されるのです。
もし、「自分の採用試験ではどんな科目が出るのだろう」と気になる場合は、塾に問い合わせる段階で聞いてみるといいでしょう。
出やすい部分はある?
採用テストでは、以下の内容が出やすいと言われています。
国語:助動詞や助詞などの文法
数学:平面図形・方程式・関数
理科:中和や水溶液の性質・豆電球・振り子・植物
社会:日本史(飛鳥〜平安時代)・国会・県ごとの特産物など
しかし、基本的には「広く浅く」採用テストでは出題されます。
そのため、ある1つの単元をやり込むのではなく、全体的におさらいをしてから試験に臨むようにしましょう。
テストの対策はどう行ったらいい?
テスト対策は、基本的には小中学生の補習や受験対策など、「目標とするレベルの問題集や参考書をパラパラと見て確認」すればOK。 1度覚えたもののはずなので、すぐに思い出せるはずです。 それでも心配な場合は、入試問題や共通テストを実際に解いてみましょう。 そこまで準備できれば完璧です。 ただし、気をつけなければいけないものが2つあります。 それは「長い間使わなかった科目や範囲」と「中学受験の算数」です。 例えば国語の古文や漢文、歴史や理系科目などは文理選択によってはあまり勉強しないまま高校を卒業してしまいます。 そのため、当時覚えていたとしても知らないうちにすっかり忘れてしまっていることは少なくありません。 問題集や参考書を見る場合は、とくに「自分が忘れているところ」がないかどうかに注意するようにしましょう。 また、中学受験用の算数は、いわゆる「〇〇算」が頻出になります。 これらは独特の解き方が必要なため、数学が得意でも「受験算数」を知らない場合、初見だと戸惑ってしまうことも。 多くの場合は数学で無理やり解くこともできますが、中学受験では方程式などは基本的に使わないため、あまり心象はよくありません。 「自分に中学受験経験がないが、中学受験を扱う塾でバイトしたい!」 と思っている人は、特殊算について一度軽く勉強してからテストに挑んだほうがいいでしょう。筆記試験はどれくらいできたらいい?
バイトの採用テストでは、実はそこまで高い点数を取らなくても大丈夫です。 塾によってボーダーラインは異なりますが、採用テストは採用の際にさほど重視される項目ではありません。 「塾講師は教える仕事なんだから、筆記テストは高い点を取らないといけないのでは?」 と思っている人もいるかもしれませんが、塾講師に大切なのは学力よりもコミュニケーション力やプレゼン力。 そのため、「ほぼ空欄でやる気があるのかどうかわからないレベル」のようなひどい点数でない限りは、筆記試験ができないことだけを理由で塾講師の採用が見送られてしまうことはないのです。 また、試験科目全部で高得点を取る必要もありません。 例えば理系の人が5科目を受験して、国語や社会が全くできていなかったとしても、その科目を指導するつもりがないのなら気にする必要はありません。筆記試験が苦手なときはどうしたらいい?
「高得点を取らなくても大丈夫と言われても心配……」「どうしても筆記試験が苦手」という場合は、「筆記試験がない補習中心の塾の採用を探す」「苦手であることをむしろ強みに変えやすい個別指導を中心に試験を受けてみる」のがおすすめ。 補習中心の塾であれば、特に重要なのは学力よりも「生徒の心をつかみ、机に向かわせる力」です。 そのため、中にはペーパーテストがなく、面接のみで採用を判断する塾も存在します。 そのような塾であれば、「採用テストの結果で落とされてしまうかも……」という心配なく応募できるでしょう。 また、個別指導は採用数が多く、「苦手分野の対策をしたい」と思っている生徒が多いのが特徴。 そのため、多少苦手なものがあっても「むしろ勉強ができない生徒の気持ちがわかる」と好意的に捉えてもらいやすくなります。 ただし、塾講師としてバイトしたいのであれば、しっかり勉強して採用テストに受かるレベルの学力を身に着けるのが一番いいのはいうまでもありません。 学力が心配な人は、採用後でもいいので教科書などを読み返しておくようにしましょう。テスト対策をして、安心して塾講師の面接に挑もう!
「難しくない」「高得点を取る必要はない」と言われても、採用時にテストがあると聞くと緊張してしまう人は多いはず。 しかし、しっかり試験対策をしておけば、落ち着いて面接当日を迎えられるでしょう。 もちろん勉強することで高得点も取れますし、塾側により良い印象を与えられます。 基本的なことだけでいいので、忘れてしまった知識はないか、いつの間にかか覚え間違ってしまっていたものはないかなどを確認してから塾の面接に行きましょう!レア求人・スカウトメールの通知を
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