塾講師のガクチカはどうまとめる? ESへのまとめ方と3つのアピールポイントを解説

「塾講師経験あるけどガクチカってどう書いたらいい?」 「面接のときにどんなこと聞かれるんだろう?」 このような疑問や不安をお抱えではありませんか? ガクチカはESや面接を切り抜ける上で重要なポイントになるため、徹底的に対策をして本番に臨むべきでしょう。 この記事では、ガクチカを書く際のアピールポイントやコツを実際に内定につながった例文と合わせて解説します。 筆者自身も塾講師の経験をガクチカのアピールポイントとして生かすことで、第一志望の企業から内定をもらった経験があります。 この記事を読めば、塾講師経験者がガクチカを書く際に気を付けるべきポイントや面接をうまく乗り切るイメージをつかめるようになるでしょう。 ぜひ、最後までお読みください。
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塾講師のガクチカ 3つのアピールポイント

塾講師を本気で取り組んでいると、いろいろなスキルが身につきます。 就活においても塾講師というバイトは、ESや面接を切り抜ける上で役に立つことが多いでしょう。 ここでは塾講師のガクチカとしてアピールできるポイントを3つ解説します。

アピールポイント①:傾聴力

塾講師は生徒が心を開いて話しやすいように、柔和な雰囲気を保つ力も求められます。 つまり、話しやすい環境を作り信頼関係を築く力が必要です。 また、傾聴力はうんうんとあいづちを打つだけでなく、会話の中で隠れている相手のニーズを察知する力のことでもあります。 しっかり生徒の話を聞くことで信頼関係を築き、さらに説明すべきポイントを講師側が発見し手当てをしていく。 そういった経験やエピソードを持っていると塾講師のガクチカとしてESに活かせます。

アピールポイント②:問題解決能力

問題解決能力は塾講師として働く上で不可欠なスキルです。 生徒それぞれの学習レベルを考慮して、成績が上がらない原因を探し出す必要があります。 成績の伸びを阻むボトルネックを発見して、的確に対処しておくことで少ない努力で大きな成果を見込めます。 もちろん実際に課題に取り組むのは塾に通っている生徒です。 とはいえ、勉強の仕方や成績を上げるための考え方を伝授するのは塾講師の仕事だと言えます。 どこに問題があるのかを分析し、実際に対処法を編み出して実行できる力は社会に出てからも求められます。 生徒の成績を伸ばすことに貢献したというエピソードは、問題解決能力をアピールする上で大きな効果を発揮するでしょう。

アピールポイント③:プレゼンテーション能力

プレゼンテーション能力は物事を分かりやすく伝える技術です。 塾講師では子供相手の仕事にはなりますが、物事を論理的に伝えるというポイントにおいては大人も子供も関係ありません。 生徒が分からない所を的確に理解し、相手の立場に立ってわかりやすい説明を組み立てるスキルは役に立ちます。 他の先生が教えるのに苦労していた生徒を上手に教えることができた経験がある場合は、論理的思考力やプレゼンテーション能力といったスキルをアピールできるでしょう。
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面接官に響くエピソードの書き方の3つのコツ

面接官に響くエピソードの書き方を3つ紹介します。 ESの書き方によって、同じエピソードでも魅力的に見えるものとそうでないものが存在します。 つまり他の就活生のESと見劣りしない程度には、文章を仕上げておく必要があるのです。

①:目標達成のための考え方を端的に示す

課題を克服したり目標を達成したりするためのアプローチの仕方はアピールポイントになります。 そのため、漫然と「頑張りました」というだけのESでは説得力が無くなってしまうのです。 つまり、どのように課題に取り組んでいったのかを明確に指し示す必要があります。 例えば、数学の苦手な生徒の成績向上を目標にしたのであれば、苦手感情を克服してもらうために、まずは解きやすい問題に取り組ませるなどの工夫ができます。 「たくさん問題を解いてもらうように指導しました。」 では、どんな生徒にも当てはまってしまうので、ESとしてはあまり好ましくありません。 課題に対してアプローチの仕方に工夫が見えるESを書くことが大切です。

②:成果は定量的に伝える

ESのガクチカでは、課題や問題に対して取り組んだ結果どうなったかを説明する必要があります。 例えば、 「○○のように指導した結果、生徒の成績が上がりました。」 という表現では不十分です。 「私が数学を指導した後の定期テストでは、90点以上をコンスタントにとれるようになりました。」 という表現の方が面接官に届きます。 具体的な数値で示すことがとても大切になるため、ESを書く際のポイントとして外さないようにしましょう。

③:1つの文章には1つのアピールポイントの法則

ガクチカを書く際はアピールポイントを1つに絞りましょう。 アピールしたいことがたくさんあるのは良いことです。 しかし、1つの文章にいろいろな要素を盛り込んでしまうと結局何を伝えたいのか分からなくなってしまうのです。 例えば、傾聴力と問題解決能力を1つの文章で同時にアピールしようとするのは避けましょう。 同じエピソードでも、伝え方次第ではアピールポイントや話の着地点を変えることは可能です。 志望している企業が欲している人材に合わせて、アピールポイントも臨機応変に変えていくのが良いでしょう。
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ESは面接をイメージしながら書く

ガクチカはESのみならず、口頭でも発表することは可能です。 ESは面接時に使われる書類であるため、ESを上手に使えば面接時の流れをある程度コントロールできます。 ここでは、ESを書く際に面接をイメージする大切さについて、実際に内定を勝ち取った塾講師のガクチカ例文と合わせて紹介します。

どこを質問されるのか

質問されるポイントをあらかじめイメージしておくことも大切です。 ESは面接のときに使われます。 つまり、面接をイメージしながらESを組み立てていくと、面接の方向性をつかめるようになるのです。 1枚のESを仕上げるのであれば、大体10個~15個程度は想定される質問を考えて、それに対する答えも用意しておきましょう。 質問とその答えを先に準備しておくことで、面接時の質問にしどろもどろになる可能性が低くなります。 稀に、想定外の質問が飛んでくることもあるものの、質問のほとんどは自分が考えた範囲内のもので収まることが多いです。 質問を予想しておけば、本番は精神的に余裕を持って受け答えできます。 ぬかりなく準備しておきましょう。

何を強くアピールしたいのか

最もアピールしたいポイントを明確にしておくことも大切です。 例えば、行動力と情報収集力を同時にアピールしてしまった場合、強みにぶれが生じてしまうのがわかるでしょう。 すぐに行動を移すタイプなのか塾考するタイプなのか、面接官に与える印象にぶれが生じてしまいます。 印象のぶれを無くすためにも、なるべくアピールポイントは絞っておくことをおすすめします。 複数のアピールポイントを持ちだす場合は、人物像にぶれが生じないように気を付けて面接を切り抜けましょう。

実際に内定を勝ち取った例文

最後に、実際に塾講師のガクチカで内定を勝ち取った例文を紹介します。
「私が学生時代に力を入れたことは、個別指導の塾講師としてより満足度の高い指導をするよう心掛けたことです。 そのためには生徒一人ひとりを理解する事が先決だと考え、生徒の性格や理解度、学習の癖などを把握する事に重点を置き、それぞれの生徒の特性に合わせて、教え方を工夫しました。 工夫のポイントとしては、生徒の理解度に合わせてポイントの掘り下げ方に強弱をつけ、知的好奇心を刺激するような教え方に切り替えました。 これにより、生徒の笑顔も増え、以前より満足してもらえるような説明ができるようになり、 塾に在籍する生徒のうち約5割から指名されるようになったのです。 この経験から、物事を伝えるときは相手のことを理解し、伝え方を工夫する事が大切だということを学びました。」
このガクチカのPR分は「傾聴力」を軸に構成されています。 また、予想される質問としては 「なぜ塾講師に力をいれたのか?」「生徒の性格に合わせて教え方をどう変えたのか?」 などを想定しました。 準備した質問と似たようなことを聞かれることはよくあるので、質問を想定しておくのはおすすめです。 面接時の会話の中で、「傾聴力」ではなく「問題解決力」をアピールするようなエピソードを頭の中に準備しておくのも良いでしょう。 人物像にぶれが出ない範囲内で、できる限り自分の強みを面接官にアピールしていきましょう。
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まとめ

塾講師はガクチカを書きやすいアルバイトです。 もちろん、他のバイトでもためになることはたくさんありますが、塾講師は社会に出てから求められるスキルが身に付きやすいバイトだといえます。 この記事で紹介したポイントを参考に、他の就活生に負けないESを作り上げていきましょう。
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この記事を書いた人
中野 こうき
元塾講師
プロフィール

個別指導塾での5年間の講師経験を持つ元塾講師です。 生徒の成績の向上させるための指導はもちろん、 勉強の面白さを伝えることにも力を入れてきました。 生徒が楽しく積極的に勉強に取り組めるような、 そんな授業を目指していきましょう!

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