【塾講師目線で解説】二月の勝者ドラマ第8話ネタバレと感想まとめ
前回(第7話)のあらすじ
9月になり、合格判定テストを受けた桜花ゼミナールの生徒たち。夏期講習や夏合宿で頑張った成果がなかなか出ず、成績が上がらない子が多く・・。
「確実に力はついているものの、多くの6年生が必死で勉強しているので、なかなか偏差値が上がらないのは普通のこと。下がることも珍しくないので、不安になる保護者をどうやって納得させるかが大事だ」と講師たちに伝える黒木だった。
最下位Rクラスの生徒たちもそろそろ受験モード。
しかし真面目に自習する子たちの中で、石田君はゲームを持ち込んだり、コーラを教室でぶちまけたりと他の生徒に迷惑をかける。
明るく素直なものの、勉強意欲が見られない石田君。母が言うには、4年生になり学童保育がなくなり、放課後の居場所がなくなった息子を桜花に入れたのが、入塾の理由だったという。
ある日、自習室でふざけていた石田君を、大内さんが怒鳴りつけた。
大内さんは成績が下がってRクラスに落ちてしまい、焦っていたのだ。その場面をたまたま見かけた橘先生は、理由を聞かずに一方的に大内さんを叱ってしまう。
そして、大内さんの母から「塾を辞めたい」とクレームが入り、反省した橘先生は大内さんに謝罪するが、石田君をどうしたら良いのかについては解決しなかった。
場面が代わり、佐倉先生は紗良に呼ばれてスターフィッシュへ。
そこには灰谷先生の姿もあった。9月のお誕生日会が催されたのだ。
桜花とはまったく違う、にこやかでフレンドリーな黒木の姿に戸惑う佐倉と灰谷。
無料塾での指導を続けるために、ルトワックを辞めたことを理解できない灰谷だった。
そして講師たちに、桜花ゼミナールの上の階に系列の個別指導塾がオープンすること、翌年度からは、橘先生が個別指導塾の校長になることが発表された。
そして黒木に、石田君が個別指導塾に移動することが告げられる。
石田くんが置き忘れたノートを見る佐倉。
そこには、橘先生のパラパラ漫画が書かれていた。
それを見て思わず微笑む橘先生。
ノートを石田くんに手渡しに行き、「頑張れよ、俺は見ているからな!」と告げた。
第8話のネタバレ・あらすじ
電話越しに聞こえた激しい物音と悲鳴。
島津家で何かただごとではない出来事が起こったと察知し、黒木と佐倉は島津家へ駆け付けた。
家の前にはパトカーが停まっており、家の中には争った形跡が・・。
母と順は家を出ており、父一人が床に座り込んでいた。
島津君が父を突き飛ばし、リビングのテーブルを倒すなど暴れたので、自分が警察を呼んだと話す父。
受験勉強とは辛いものだ、自分はこの方法で大学に合格したと話す父に、「18歳と12歳の受験は違う」と黒木は言うのだった。
その後、島津母子が桜花ゼミナールを訪れた。
大変な状況の中、教室でひとり勉強する島津君。
母は黒木との面談で、夫との離婚を口にする。
しばらく母の実家で過ごすことになり、島津君は落ち着くまで塾を休むことになった。
講師たちも心配だったが、家庭内の問題なので、むやみに踏み込むわけにはいかない。
そのころ、桜花では志望校決定が近づき保護者面談が行われていた。
家庭により希望が異なる中、すべての家庭に対して完璧なプランを提案する黒木を見て、佐倉は感心する。
通常業務に加えて、無料塾のスターフィッシュにもかかわっている黒木は、両方の仕事を完ぺきにこなそうと、連日夜遅くまで仕事を続けていた。
ある日、黒木は立ち上がった際にめまいがして倒れてしまう。
黒木を見つけて抱き起そうとする佐倉の手を振り払い、後ろに置いてあったスーツケースを、スターフィッシュに今すぐ運ぶように頼んだのだった。
佐倉はスターフィッシュに向かう途中、灰谷に連絡し、黒木を病院に運ぶようにお願いする。
診断結果は過労で、黒木が点滴治療を行っている間、二人は黒木について待合室で話をした。
やり方は違うが、スターフィッシュでも桜花でも、子どものことをよく見ていると話す佐倉。
塾に戻った佐倉は、翌日の面談の準備に取り掛かる。
黒木が普段しているように、面談で最適の提案ができるように準備しているうちに、夜が明けてしまった。
翌日、ひとりで山本さんの親御さんと面談を行う佐倉。
その様子を黒木は外から見ていた。
島津母子は、これからの生活について話をした。
離婚をすると、経済的に厳しくなるため中学受験は厳しくなる。
後日、桜花を訪れた島津君は、受験を辞める決意をしたと黒木に伝える。
しかし、本当は受験をしたい島津君の気持ちを見抜いている黒木は、島津母子に開成中学の奨学金制度について話をした。
奨学金制度を利用して、開成中学を受験することに決めた島津君。
いつもの神社の前で、上杉君と一緒に開成中学合格を神様にお願いするのだった。
塾講師目線の感想・レビュー
冒頭から重い感じでドラマがスタートし、どうなるのかとハラハラしてしまいましたが、中学受験に対するご家庭の方針はさまざまです。
島津君のお父さんのように、いわゆる難関校でなければ私立中学に行く価値がないと判断されるご家庭もありますし、どうしても親御さんの母校に入学させたいというご家庭もあります。
親子で目指すところが一致していれば問題はないのですが、親御さんの希望が強すぎて、肝心のお子さんはそこまでその学校に行きたいと思っていない。
あるいは、頑張っても成績がその学校の合格圏内に届くところまでは上がらない。
こういった場合に、受験校決定で揉めるケースが多いです。
実際に中高6年間通うのは子どもなので、その子が行きたいと思う学校を志望校にするのが理想的です。
「絶対にここに入るぞ!」と勉強のモチベーションも上がるでしょう。
また、中学受験は千葉、埼玉が1月中旬スタートで、東京、神奈川は2月1日からスタートします。
受験は1校だけではなく、チャレンジ校や適正校、抑えとなる学校など3~5校程度受験することになりますが、すべての学校が「行きたい学校」であることが理想的です。
受験は合否がついてしまうものなので、残念ながら滑り止めと言われる抑えの学校に進学することになるケースもあります。
しかし、それを「残念で仕方なく」進学すると捉えるのか、それとも「素敵な学校なので」進学すると捉えるかで、その後の中学校生活も変わってくるでしょう。
後者であれば、学力的にも余裕をもって進学できるため、中学校で勉強も学校生活も前向きに過ごしていくことができる確率が高まります。
もちろん、受験生全員が第1志望に合格できれば良いのですが、現実は4人のうち3人は、残念ながら第1志望校には不合格となります。
そう考えると、第2志望以下の学校も「親子双方にとって行きたい、行かせたい学校」を見つけることができると、後悔のない受験生活を送ることができるのではないでしょうか。
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