塾講師の採用試験に落ちた!どうしたらいい?【原因と対処法を解説】
大学生に人気の塾講師バイト。
しかし、実はその合格率は意外に低く、面接で落ちてしまうことも珍しくありません。
そこで、今回の記事では、塾講師の採用試験に落ちてしまった人向けに、
● 不採用になる理由
● 合格するためにすべきこと
を解説していきます。
一度採用試験に落ちてしまったからといって、「もう塾講師にはなれない」ということはありません。
自分のことを見つめ直して、再チャレンジしましょう!
塾講師の採用試験に落ちる理由
塾講師の採用試験に落ちてしまうとどうしても
「大学の偏差値が低いから落ちたんだ」
「筆記テストで高得点を取れなかったからダメだったんだ」
と考えてしまう人が多いのですが、それは間違い。
東大生・京大生などが教えていることを売りにしているタイプの塾でなければ、学校名はあまり関係ありませんし、筆記テストの点数が高くても不採用になることもあります。
では、なぜ塾講師の採用面接に落ちてしまうのでしょうか。
塾講師の採用面接に落ちてしまう理由の代表的なものを以下で紹介します。
コミュニケーション力
採用試験に落ちてしまう理由で一番多いのが「コミュニケーション力が低い」こと。
塾は生徒が勉強のどの部分でつまずいているのかを発見し、それをわかりやすく伝えることが仕事。
生徒の考えを汲み取り、相手の理解力に合わせて伝える力が重要になるため、面接の際にはコミュニケーション力が一番重視されます。
態度や言葉づかいが悪いなどは論外として、気をつけなければならないのは下記の2点。
・自分の話をしすぎてしまうこと
・見当違いな話をしてしまうこと
緊張してしまったり、「自分をアピールしなくちゃ!」という気持ちに駆られるせいでトンチンカンな受け答えをしてしまったり、「自分はこのようにして勉強で成功してきました」という話ばかりしていると、「生徒に向き合った授業ができないのではないか」と思われてしまいます。
ちなみに、「敬語が正しく使えるか不安」という人も多いかもしれませんが、正確に敬語をマスターしている必要はありません。
相手に不快感を与えない程度で丁寧に話ができれば大丈夫です。
服装・髪型などの身だしなみ
塾講師は通っている生徒や保護者の方から「この先生なら大丈夫そう」と思ってもらわないと、お互いに信頼関係が築けません。
そのために必要なのが「身だしなみ」です。
髪の毛が派手な色に染まっていたり、爪にネイルアートを施していたり、あるいはカラコンなどをつけておしゃれにしていると、「遊んでいそう」と思われて塾では敬遠されてしまいます。
服装にも注意が必要です。
私服可の塾であったとしても、ミニスカートや肩を出した服装で行くのは「常識がないのでは?」と思われてしまうためNG。
「言われたら直せばいいや」ではなく、面接の段階から塾講師としてふさわしい格好をしていくようにしましょう。
筆記試験の点数
意外かもしれませんが、基本的に筆記試験の点数で大きく塾講師の採用試験の結果に影響することはありません。
しかし、「ほとんど点数が取れていない」あるいは「応募した塾が受験指導を中心にしている塾だった」という場合は別です。
点数があまりに低い場合は「この人に勉強を教えさせるのは不安だな……」と思われてしまいますし、受験指導をメインにする塾なら当然それに見合った学力を持った先生でないと採用されません。
指導可能な時間や教科
採用されなかった理由が、単純に塾側のニーズとあなたの能力や出勤可能な時間帯がアンマッチだった、というだけのこともあります。
例えば、塾は生徒の多い土日に出勤してくれる理系の先生が欲しかったが、あなたは平日のみの勤務を希望していて、しかも文系だった……などのケースです。
その場合、「素敵な応募者だな」と思われていたとしても、「でも、今のうちの塾に必要な人材ではないな」と判断されてしまいます。
塾にも「この時間に来てくれる先生がほしい」「この教科を教えてくれる先生がほしい」などの希望があります。
それと合致しない場合は、特にその人に欠点がなくとも「お見送りで」ということになってしまうのです。
受かるための対処法
「こっちの塾でダメだったなら、今度は別の塾に挑戦しよう!」
と何も考えずに再チャレンジしてしまうと、また同じ理由で不合格になってしまうかもしれません。
今度こそ採用してもらうためには、「不合格になった理由」を考え、きちんと対処しておくことが大切。
以下では、どんな対策をすればいいのか、理由ごとに解説します。
「聞かれたことに答える」ようにする
「自分のことばかり採用面接で話しすぎてしまったな……」
という後悔がある人は、「聞かれたことにだけ、簡潔に答える」ことを意識しましょう。
アピールしたいこと、言いたいことはたくさんあるかもしれませんが、そこを抑えて相手に合わせるのがコミュニケーション。
緊張して焦ってしまうタイプなら、志望動機や苦手な生徒のタイプなど、聞かれそうな質問に対して予め自分の答えを整理しておくといいでしょう。
何を言えばいいのかが明確になるので、本番でも落ち着いて喋れるようになります。
もし身近で塾講師をやっている友人がいるのなら、その人に模擬面接してもらうのも◎。
服装の再チェック
「髪の毛の色が明るすぎたかも」
「メイクが派手だったかな」
「ネイルやアクセサリーをしたまま面接に行ってしまった」
という人は自分の面接時の格好を今一度見直してみましょう。
無難なのはスーツに黒髪、アクセサリーは一切なし、控えめメイクの就活スタイル。
私服可の塾でも、完全にオフの服装ではなく、オフィスカジュアルと言われるような落ち着いた格好で面接に行くようにしましょう。
自分は普通と思っていても人から見ると派手に思われている、ということもよくありますので、できれば親や友人などに一度チェックしてもらうといいでしょう。
問題集・参考書の見直し
筆記試験の難易度は、小中学生対象の塾なら高校受験程度、高校生対象の塾なら共通テスト程度が一般的です。
そのため、落ち着いて回答すればさほど難しいことはありませんし、文系の数学など指導するつもりのない科目で点数がほとんど取れていなくても問題にはなりません。
それでも「筆記試験で点数が取れていなかったかも」と心配な人は、復習してから採用テストに臨むようにしましょう。
自分の教えたい教科を中心に一通り高校時代の参考書を読み直し、わからない部分がないようにしておけば安心です。
最低コマ数が少ない塾・個別指導に応募してみる
採用されなかった理由が「出勤できる日数が少なかったせいかも」と思うのなら、募集段階で「週2コマからOK」と書いてある塾や、比較的採用人数が多く、出勤日数が少なくても採用されやすい個別指導に応募してみるとよいでしょう。
指導可能科目を増やしてみるのも採用のされやすさに繋がります。
例えば「数学は苦手です、指導できません」ではなく、「数学は苦手なので、基礎レベルしか指導できません」では大きく指導できる範囲が違ってきます。
苦手ということは「その教科が苦手な生徒の気持ちもよく分かる」ということでもあります。
苦手教科だからといって全て指導不可にしてしまうのはもったいないですよ。
一度落ちても諦めないで!あなたにあった塾はきっとある
一度面接で「不採用」といわれてしまうと、「自分は塾講師に向いていないんだ」と悲しくなってしまいますよね。
しかし、採用試験に落ちてしまったからといって「塾講師に向いていない」わけではありません。
緊張しすぎて受け答えがうまく出来なかったなどが原因かもしれませんし、単純に「塾のカラーに合っていなかった」「指導可能教科などが塾の希望と合っていなかった」というだけのこともあります。
他の塾に応募してみたらあっさり合格する、ということもよくあるので、諦めずに再挑戦してみましょう!
この記事を書いた人
- 二木原 恭子
- 元塾講師
家庭教師
大学生から塾講師・家庭教師として活躍。中学受験から大学受験まで幅広い学年を扱い、歯学部にも合格させました。
現在は教育・受験ライターとして、医学部受験専門メディアなどにも寄稿しています。
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