【塾講師の禁止事項】塾講師が絶対にやってはいけない4つのこと
塾講師は通常のアルバイトとは異なる独特のルールがあります。
塾によって決まっている禁止事項はもちろん、塾講師として「暗黙の了解」とされる、絶対やってはいけない禁止事項事も存在しているのです。
しかし、塾講師未経験の場合、禁止事項だとわからずにやってしまう可能性も。
塾講師を目指すなら、塾講師として絶対にやってはいけないことも覚えておきましょう。
この記事では、塾講師が絶対にやってはいけない禁止事項について紹介します。
この記事で分かる事
・絶対やってはいけない、懲戒解雇になる可能性がある禁止事項4つ
・厳重注意されてしまう禁止事項5つ
・塾外での行動について
塾のルールとして決まっている場合は当然守り、そうでない場合もできるだけしないように気をつけましょう。
絶対にやってはいけないこと!懲戒解雇になる可能性がある4つの禁止事項
最初に紹介するのは、「これだけは絶対にしてはいけない禁止事項」について。
ここで紹介する内容は、塾にバレると懲戒解雇になる可能性もあります。
懲戒解雇になると、二度と塾講師になれない可能性もあるため、絶対に守りましょう。
懲戒解雇って?
一般的な「クビ」です。
労働者に対する最も重い処分で、重大な違反を犯したものと認識されるため、正社員なら再就職が、アルバイトなら将来の就職が難しくなる可能性もあります。
塾外で生徒に個別で教える
これは、生徒の引き抜きにあたる行為です。
塾内で自習している生徒に個別で教える分には問題ありません。
問題になるのは、塾外で生徒に個別に教えてしまう事。
無償でも有償でも関係なく問題行為です。
意外にも塾講師は、塾外で生徒の保護者と仲良くなり、「特別に教えて」と言われたり、面談で保護者から個別授業を頼まれたりと、授業外で「勉強を教えてほしい」と頼まれる機会があります。
もしも塾の生徒に個別で教えてほしいと頼まれたら、塾に自習に来るよう伝え、塾の生徒以外に教えてほしいと頼まれたら、規約違反になることを伝えきっぱりと断りましょう。
これらの生徒の引き抜き行為は、卒業後も禁止されているケースもあり、雇用される際に誓約書にサインを求められる場合も。
また他にも、塾を退職後に、勤務していた塾の近くで塾を開く行為も、契約書などで禁止されている場合は裁判になる可能性もあります。
次に紹介するのは、塾を退塾後の講師が近隣で開塾し裁判になった例です。
参考:http://husei.hanrei.jp/hanrei/uc/11714.html
この裁判では、訴えた塾側が敗訴となりましたが、できるだけ裁判になるようなことは避けたいものです。
退職後でも、塾生の引き抜きや、近隣での自分の塾の開塾はやめましょう。
生徒との恋愛(連絡先交換)
生徒との恋愛関係は、塾講師として絶対に禁止とされる事項です。
生徒との恋愛関係が塾にバレると即懲戒解雇になります。
生徒は未成年なので、最悪の場合は新聞沙汰になる可能性も。
生徒と恋愛関係になるのは絶対にやめましょう。
生徒と恋愛関係にまでならない場合でも、個別に連絡先を交換する、塾の外で生徒と合うなども禁止です。
これは、異性の生徒だけでなく同性の生徒でも禁止のことが多いでしょう。
塾講師は塾の外でも意外と見られているものです。
生徒との恋愛や塾外で生徒と合っていることが、いつどこで知られるかわかりません。
どこかで保護者や生徒に見られた場合、噂になるのはあっという間です。
また、生徒のSNSなどから一緒に映った写真やLINEのやり取りの記録などが漏洩する可能性も否定できません。
塾は保護者の口コミや地域の評判が命。
「生徒と恋愛関係になる塾講師がいた塾」という評判が広がると、塾の信頼は地に落ちます。
生徒と恋愛関係になったことが塾にバレたら、即、懲戒解雇。
場合によっては新聞沙汰になる可能性もあることを覚えておきましょう。
SNSで塾や生徒・保護者に関することを発信
TwitterやInstagramをやっている人も多いと思いますが、SNSで塾の生徒や保護者に関することや塾の内容について発信するのは、禁止にされていることが多いです。
たとえば、
「今日、授業でこんな質問にも答えられない生徒がいた。むかつく。」
と発信し、それを生徒や保護者が見た場合、どう思うでしょうか。
発信した側は簡単な気持ちで発信したことかもしれませんが、自分のことだと気づいた生徒はかなり傷つくのではないでしょうか。
場合によっては、SNSを見た保護者からのクレームが来ないとも限りません。
趣味でSNSをしている人も多いとは思いますが、どんなところから発信者や発信内容が特定されるかわかりません。
SNSは不特定多数の人が見ていることを意識し、発信内容には気をつけましょう。
SNSで発信した場合、個人を特定して批判する、塾名を名指しして批判するなど、よほどひどい内容でない限り最初は厳重注意に留まるかもしれません。
しかし、注意されたにも関わらず繰り返す場合、解雇になる可能性もあるため注意しましょう。
生徒への体罰
中学生、高校生の生徒の中には、講師をバカにするような態度を取る、言うことを全く聞かず騒ぐような行為をする生徒もいます。
イライラしてつい殴りたくなるような場合もあるかもしれませんが、体罰は絶対に禁止です。
熱い思いのある塾講師なら、態度の悪い生徒を更生させたいという思いで手を上げることもあるかもしれません。
しかし、どんな気持ちを持っていたとしても、塾講師が生徒に手を上げたら最後です。懲戒解雇です。
生徒が自宅で「先生に殴られた」と保護者にいうと、塾にクレームが来てすぐに懲戒解雇になる可能性が高いでしょう。
どんなにイライラしても、腹が立っても、更生させたいと思っても生徒に手を上げてはいけません。
まずしっかり話し合いを行いましょう。
懲戒解雇にはならないが厳重注意される禁止事項
ここから紹介するのは、すぐに解雇にこそならないものの、やってしまうと厳重注意になる可能性があることを紹介します。
厳密に塾のルールで禁止事項になっていないとしても、マナーとしてやってはいけないこともあるため記憶しておきましょう。
成績下降と退塾者の続出
生徒の成績下降が続き、退塾者が続出すると厳重注意を受ける可能性があります。
塾講師一人に対する生徒の数は、塾によって把握されています。
受け持ちの生徒の退塾が続いた場合、塾講師に問題があると判断されるのです。
成績の下降が1人2人など少人数で、かつ成績可能の理由がわかっており、成績下降に対する対策を行っている場合は問題ありません。
しかし、
・成績下降の理由がわからない
・ほとんどの生徒の成績が落ちている
・一度に多くの生徒が退塾する
などの場合は、厳重注意され受け持ちの生徒が減らされる可能性があります。
塾講師の仕事は生徒の成績を上げることが最も重要です。
常に生徒の状況を把握し、成績を上げる対策を考えましょう。
派手な髪型や服装
塾講師の服装は、規約で決まっていることも多いです。
スーツ着用が一般的ですが、アルバイト塾講師の場合は、スーツ以外でもOK場合も。
ただし、派手な服装や髪型は注意を受ける可能性があります。
たとえば、明るい金髪やドレッドヘア、アロハシャツにサンダル、過度の露出がある服装などは注意を受けるでしょう。
また、過度のアクセサリーやネイル、香水のつけすぎも厳禁。中高生はアクセサリーやネイルに興味のある生徒も多いので、授業に集中できなくなってしまいます。
また香水のつけすぎは、狭い教室内では気分が悪くなる生徒もいるかもしれません。
塾はあくまでも授業を行う場所であり、おしゃれを楽しむ場所ではありません。
生徒や保護者から見て、信頼できる塾講師であるように服装などの身だしなみには注意しましょう。
プライベートな話をする
塾によっては、塾講師のプライベートな話はしないというルールがある塾も。
たとえば、彼女がいる、いない、住んでいる場所など、塾講師のプライベートを聞きたがる生徒は結構います。
若い男性講師の場合は、とくに女子生徒に聞かれがちな内容です。
生徒と仲良くなるために雑談するのはOKですが、生徒との距離感が近すぎるのは問題。
あくまでも、生徒と塾講師という立場を守りつつ、適度な距離感を持つことで、生徒は勉強に集中できるのです。
生徒が勉強に集中できるように、不必要なプライベートな話題は避け、適度な距離感を保つように心がけましょう。
採点ミスや指導ミスがあまりにも多い
採点ミスや指導ミスは、人間なら誰にでもあることです。
しかしミスするのは仕方ないことだとしても、頻繁にミスを繰り返すようであれば問題です。
ミスを繰り返すと、
「あの先生の言うことは信用できない・・・」
とまず生徒の信頼を失います。
そうなると生徒の成績も落ち、退塾へつながる可能性も出てきます。
そうならないためにも、ミスした場合は、繰り返さないように対策を立てる、信頼を取り戻す努力をすることが大切です。
他の生徒や講師の悪口を生徒の前で言う
生徒の前で、他の塾講師や他の生徒の悪口を言う塾講師は信頼されません。
もし授業中に塾講師が他の生徒の悪口を言っていたら、生徒は
「自分も他で言われているかもしれない」
と思うでしょうし、そんな塾講師の事なんて信頼できないですよね。
また、塾講師同士仲が悪いと塾全体の雰囲気も悪くなります。
受験前などはとくに、塾全体で士気を高めることが重要。
そんな大事なときに、他の塾講師悪口を言っている講師を目にすれば、気持ちの良いものではありません。
また、塾講師の悪口を真に受けて、その塾講師を嫌いになる生徒も出てくるかもしれません。
塾内のトラブルのもとはできるだけ避けるのが吉。
塾のトラブルのもととなるようなことを生徒に言うのはやめましょう。
塾外での行動にも注意!保護者や生徒に見られている可能性大
塾講師は、通常の仕事とは異なり、生徒や保護者から見られている職業です。
塾外でも意外と生徒や保護者に見られている可能性があるため、塾外でもマナーを守って行動しましょう。
具体的には下記のような行動は、モラルに反する行為です。
生徒や保護者に見られると講師としての信頼を失う可能性があるため注意しましょう。
・大声で話す
・塾内の話をする
・交通ルールを守らない
・ポイ捨てする
・店員に偉そうな態度をとる
この中でもとくに、外出先で塾内の話を大声ですることはやめましょう。
どこで誰が聞いているかわかりません。
関係者が聞いていたら、たとえ悪口ではなくても問題になる可能性があります。
塾講師になったら、外出中や休日中でも誰かに見られているかもしれないと意識を持ち、行動しましょう。
まとめ
塾講師になったら、次の4つのことは絶対に禁止事項です。
懲戒解雇になる恐れもあるため、絶対にやめましょう。
・生徒を個別に教える
・生徒との恋愛関係
・SNSで塾内のことを発信
・生徒への体罰
その他は、服装や生徒との関わり、他の塾講師との関わりに関することで、厳重注意を受ける可能性があります。
塾講師は生徒のことを常に考え、生徒の成績を上げるために行動することを忘れないことが大切です。
常に塾講師として見られている立場であることを理解し、行動しましょう。
塾講師を目指す際の参考にしてください。
教員免許保持、塾講師経験、子供の中学受験の経験を持つママさんライター。
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