志望動機のまとめ方・書き方のポイント
志望動機を書き始める前に、まずは志望動機の内容のまとめ方を確認していきましょう。まとめ方のポイント
志望動機を考える上での基本構成は、①その塾を選んだ理由を書きだす
まずは数ある塾の中で、「どうして自分がその塾を選んだのか」を整理するために、その塾の魅力的なポイントや理念、状況について具体的に書きだしていきましょう。 (下記、ポイントの一例をまとめていきます)1, 塾の体制・魅力
・指導形態や指導学年 ・講師陣のブログや授業の様子 ・親御さんの塾への反応(SNS)2, ライバル塾と比べた時の独自の強み
・業界内でのポジション ・独自の指導方法やセールスポイント ・その塾特有の取り組み3,経営状況や今後の事業への取り組み
・設立から現在までの沿革や経営・売上の推移 ・計画実現に向けた具体的な戦略や取り組み4,塾の理念やメッセージ
・塾の経営者のメッセージ ・モットーや企業精神 ・生徒や親御さんとどう向き合っているのか こうした企業研究をしっかり行うと、自然と自分が魅力に思っているポイントが浮かび上がってくると思います。 一度企業研究をされた方も、志望動機を考えるのに行き詰ったら復習だと思ってもう一度考えてみましょう。②活かせる経験・スキルを書きだす
企業研究を行いどうしてその塾を魅力に思ったのか整理できたら、次に自分の経験やスキルがその塾でどのように活かしていけるのかを考えます。 具体的には、求人原稿に書かれている1, 募集要項
● 募集されている指導形態(個人指導・集団指導など) ● 指導科目(国語・算数といった担当科目、得意科目も挙げておく) ● 歓迎条件(指導経験者・中学受験経験者など) ● 募集条件(正社員の場合大卒以上、○○年以上の指導経験などを求められる事が多い)2, 求める人物像
● 長所・適正・資質(子供が好き・明るい・プロ意識がある・コミュニケーション能力が高いなど) ● 知識・資格(中学受験界隈に詳しい方・教員免許を持たれている方など)3, 仕事内容
● 任される仕事の範囲(指導だけでなく、教室運営や保護者対応が業務内容とされている事も) 採用担当者は経験・スキルの中でも特に“受験経験”と“指導経験”を重視しています。 どちらかの経験があるのなら、それは大きな「強み」。 その経験をどう子供たちへの指導に活かしていけるのかしっかり伝えられれば、内定への近道になります!採用担当者はココを見てる! 採用担当者は経験・スキルの中でも特に“受験経験”と“指導経験”を重視しています。 どちらかの経験があるのなら、それは大きな「強み」。 その経験をどう子供たちへの指導に活かしていけるのかしっかり伝えられれば、内定への近道になります!
③この先応募先の塾で実現したいこと
どうしてその塾を希望するのか、自分の経験・スキルをどう活かしていけるかがまとまったら、「実現したいこと」を考えていきます。 具体的には、上でまとめた内容を踏まえた上での1, キャリアプラン一例
塾講師のキャリアプランは大きく分けて2つ、2, 会社に貢献したい事・出来ること一例
強くアピール出来る経験・スキルがある場合、それを踏まえて貢献・出来ることを考えましょう。3, やりたいと考えていること一例
ただやりたいのではなく、「その塾だからこそ」そして「自分も一緒に」やりたい、実現させたいと思うポイントを挙げてみましょう。 中々思い浮かばない場合、働く上での“こだわり”や“大切にしたいこと、してきたこと”なども一緒に整理してみてください。 採用担当者が実現したいことを聞く際、最重要視するのは「塾の目指す方向性と実現したい内容が合致しているか」です。 しっかり合致していれば、「ちゃんと企業研究してきてくれたんだな」、「入社後も頑張ってくれそうだな」と好印象を与えることが可能です。採用担当者はココを見てる! 採用担当者が実現したいことを聞く際、最重要視するのは「塾の目指す方向性と実現したい内容 が合致しているか」です。 しっかり合致していれば、「ちゃんと企業研究してきてくれたんだな」、「入社後も頑張ってくれそう だな」と好印象を与えることが可能です。
書き方のポイント
志望動機の内容がまとまったらいよいよ文章として書き出していきます。 書き出す際は、以下の3つのポイントに注意します。①記入欄の7割以上を埋めるようにして記入する
志望動機記入欄の大きさは使用する履歴書によって変わりますが、どの大きさのものでも最低7割以上は埋めるようにして記入しましょう。 それ以下の文章量だと余白が目立ち、「あんまりうちの塾に興味無いのかな?」と採用担当者に悪印象を持たれてしまいます。②書き出しは必ず「結論」から
書き出しは必ず「なぜ当塾を志望したのか?」という質問に答える“結論”から書くようにしましょう。 結論が後回しになってしまうと、話の意図が上手く伝わらなかったり、「この人は論理的な思考をしていない」と思われてしまうかもしれません。 志望動機に限らず、自己PR文や面接といった、物事を誰かに伝える場面では出来るだけ結論から話始めるよう留意しておきましょう。③自分のオリジナルの文章を書く
最も大事なのは、その志望動機が自分の思い・経験から作られたオリジナルであること。 見本や例文を参考にする分には構いませんが、引きずられすぎてせっかくの“オリジナリティー”が消えてしまわないようにしましょう。よくある志望動機NG集
塾講師キャリア編集部が調査した志望動機の中で、複数の採用担当者さんからNGをくらってしまった志望動機をご紹介していきます。《1》漠然とした志望動機
特に多かったのが、「人の役に立つ仕事がしたい」「子供が好きで関わる仕事がしたい」など漠然とした内容の志望動機です。 志は立派なのですが具体性に欠けており、採用担当者からすると「どうして当社(塾)を選んだのか」が読み取れないため、マイナス評価になりやすいのです。 企業研究をしっかり行い、どうしてその仕事なのか、なぜその塾でなくてはいけないのか具体的な根拠を示すようにしましょう。《2》「学びたい」意欲だけでは×
これから成長していきたい、勉強していきたいという姿勢はとても大切です。 それならどうしてNG?と思われるかもしれませんが、採用担当者がアピールして欲しいのは「学ぶ意欲」ではなく「働く意欲」。 ただ学びたい意欲だけを伝えると、「教わりたいだけで会社(塾)に貢献する気持ちは無い」と捉えられてしまう可能性があります。 学び、成長した先にどのように役立てていきたいのかが伝わるような表現を使うようにしましょう。《3》“貴社の理念に共感しました”はしっかりとした企業研究の上で
各塾が掲げている企業理念・教育理念への共感は、非常に重要かつ十分な志望動機になりえるものです。 しかし同時にもっとも志望動機として多く挙げられる内容でもあるため、採用担当者側も慎重にならざるを得ない動機の一つ。 「本当に当社の理念を理解した上での共感なのか」 「適当に言ってはいないか」 それを判断するために、より具体的な根拠・エピソードを求められる可能性が高く、面接で答えられなかった場合大きなマイナス評価となってしまいます。 “理念に共感した”という志望動機を選ぶのは、入念に企業研究を行った上で自分のオリジナルな理由を用意出来る場合のみにしておきましょう。《4》家から近いは自分から言っては×!
意外と理由にしてしまうのが、家が近い、地元で働きたいから、といった志望動機。 確かに求職者側からすると“働く場所”は企業(塾)選びの重要なポイントですし、企業(塾)にとっても近くに住まれている方を雇うのは都合が良く、双方にメリットがあります。 しかしそれを志望動機としてしまうのは、「近ければどこでもいい」と捉えられてしまうためやめておきましょう。志望動機Q&Aまとめ
- 退職理由は志望動機に書くべき?
- 退職理由は面接で必ず聞かれる内容なので、無理に志望動機に書く必要はありません。 「もっとこういう仕事がしたい」?「今の会社では出来ない」?「だから御社を志望しました」という流れで書けるなら書いてもOKです。
- 面接と履歴書で志望動機の内容は変えたほうがいい?
- 内容を変える必要はありませんが、面接では履歴書に書いた内容をより具体的に話せるように準備しておきましょう。
- 待遇・福利厚生に惹かれたことを理由にしても大丈夫?
- 待遇・福利厚生を第一にアピールしてしまうのは避けましょう。 給与や福利厚生、お休みに残業といった待遇面は求職者側からするととても重要ですし、そこを第一に応募先を選ぶ方も多いと思います。 しかしその本音を前面に押し出し過ぎるのは絶対にNG。 企業(塾)側が求めているのは「自社(塾)に貢献してくれそうな人材」です。 志望動機はあくまで仕事内容や塾の理念に照らし合わせたものにしましょう。
- 正社員になりたい!は志望動機になりえる?
- ただ正社員になりたいから、という理由だけでは不十分です。 アルバイトや非常勤講師、契約社員から正社員を目指すことは、「成長したい」「キャリアアップしたい」というプラスの意欲と捉えられるため、志望動機として使う分には問題ありません。 しかしただ正社員になりたいから、という動機だけを書いてしまうと「正社員になれるなら他の企業(塾)でも構わない」と判断されてしまう可能性があるため、「正社員にどうしてなりたいのか」「どうしてその企業(塾)を志望したのか」といった理由も一緒に伝えられるようにしましょう。
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