【英語】長文読解、読み方の3つのコツ、解き方の2つのコツ|塾講師キャリア

英語の勉強をしていて、 「英語長文の読解ができない」「英語長文の読解が苦手...」 という思いを持っている人も多いのではないでしょうか。実際、英語長文を読み解くときには、・「単語」・「文法」・「英文構造」を理解し、「文脈」も読み取りながら読む必要があり、決して簡単な作業ではありません。さらに、むずかしい英文になればなるほど、一文も長くなり、意味や文脈が読み取りにくくなりがちです。この記事ではそんな英語長文の「読解のコツ」を、

● 読み方[3つのコツ] ● 英語長文の設問の解き方[2つのコツ]

に分けてお伝えしていきます。

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英語長文の読み方[3つのコツ]
英語長文の設問の解き方のコツ2つ
- 1.先に設問をチェックする
- 2.解答の根拠をはっきりさせる
まとめ

英語長文の読み方[3つのコツ]

まず、「読み方のコツ」を3つ解説していきます。

1.マークをしながら読む

「読み方のコツ」1つ目は、英語長文を読むときに「マークをしながら読むこと」です。人物名や固有名詞、代名詞、年号などの数字、重要そうな文章などにはマークをしながら読むようにしましょう。そうすることで、頭の中の情報を整理しながら読むことができます。またマークは、問題を解くときに、必要な情報がどこにあったか探すための目印にもなってくれます。私が英語講師として生徒さんにお伝えするときには、

・人物名や固有名詞や代名詞、年号などの数字は◯や△や□でくくること・重要そうな文章は波線でマークすること

をおすすめしています。傍線ではなく波線をおすすめしているのは、傍線で引いてしまうと問題文中にある傍線部と被ってしまうことが多いからです。また、代名詞（itやthemなど）にマークをしたときには、「その代名詞が具体的には何を表しているのか」をあわせて確認しておきましょう。基本的には、代名詞は直前の名詞のどれかを指していることが多いです。

例1 I bought a new game, but it was not interesting. わたしは新しいゲームを買ったが、それはおもしろくなかった。 →この「it」は「a new game」を指している

例2 There are some students. He gave them four books. 何人かの生徒がいる。彼は彼らに4冊の本を渡した。 →この「them」は「some students」を指している

英語長文を読むときに「マークをしながら読む」癖をつけておくことで、徐々に「英語長文中の重要な箇所」や「出題者が問いたいポイント」がわかってくるようになります。なので、このコツを活用しながら、たくさんの問題に取り組むことをぜひおすすめします。

2.S（主語）とV（動詞）を意識する

2つ目の「英語長文の読み方のコツ」は「S（主語）とV（動詞）を意識すること」です。英語は、「主語の直後に動詞がくる」という、日本語とは異なる文構造からできています。

例日本語：わたしは（主語）そこに（目的語）行く（動詞）英語：I（主語） go（動詞） there（目的語）.

ですので、英語を読むときには常に「S（主語）とV（動詞）」を意識して読むことが重要です。特に英語学習のはじめの頃は、英文構造理解のために「どの部分が主語でどの部分が動詞なのか」ということを書き込みながら英文を読むことをおすすめします。この「S（主語）とV（動詞）を意識する」という英語長文読解のコツを常に意識することで、読み間違いや文脈の誤読を減らすことができます。このコツは、どれだけ英語上級者になっても大切なものです。

3.関係代名詞に注意

「英語長文の読み方のコツ」3つ目は、「関係代名詞に注意しながら読むこと」です。このコツは、「関係代名詞という文法を学習した後」にとても重要になる読み方です。簡単な英語長文では、この「関係代名詞」はあまり出てきません。ですが、ある程度の難易度の英語長文からは、この「関係代名詞」がとてもたくさん出てきます。どれくらい出てくるかというと、「関係代名詞が理解できなければ文章の意味が取れない」ほどたくさん出てきます。この「関係代名詞」は、日本語話者には少し理解しにくい文法であるため、ここの理解でつまずいてしまう英語学習者の方も多くいますが、英文構造を紐解いていけば必ず理解できるポイントなので、心折れずにぜひ英文構造の分解にトライしてみてください。この「関係代名詞」を使った文章の例文としては、以下のようなものが考えられます。

例1 I have a friend who lives in London. わたしはロンドンに住んでいる友達がいる。「who」が関係代名詞

例2 Tom works for a company which makes furniture. トムは家具を作っている会社で働いている。「which」が関係代名詞

例3 I stayed at the hotel which you recommended to me. わたしはあなたがおすすめしてくれたホテルに泊まった。「which」が関係代名詞

関係代名詞を既に習っていて、上記の文章の理解に不安のある方は、ぜひ文法書の「関係代名詞」の項を復習してみてください。そして、英語長文を読むときに、「関係代名詞に注意する」という意識を持って読解にのぞむことをおすすめします。

英語長文の設問の解き方のコツ2つ

ここからは、英語長文の「設問の解き方のコツ」を2つ解説していきます。

1.先に設問をチェックする

まず1つ目のコツは、「先に設問をチェックすること」です。英語長文問題を解くときは、基本的には「先に設問をチェック」しましょう。なぜかというと、先に設問をチェックすることで

・問題文がどういった話題か・どういった人物がメインキャラクターとして出てくるか・どういったポイントに気をつけて読まなければならないか

といった点がわかることが多いからです。設問をチェックせずに問題文を読み始めてしまうと、上記のようなヒントなしで問題を解くことになってしまいます。英語を読むことに慣れている場合はそれでも問題ないこともありますが、「英語長文読解に不安がある」といった状態であればやはり、「先に設問をチェックすること」をおすすめいたします。

2.解答の根拠をはっきりさせる

2つ目の「英語長文の設問の解き方」のコツは、「解答の根拠をはっきりさせること」です。英語長文の問題に取り組んでいると、「ある設問の選択肢を2つや3つまで絞れても、その中のどれが正解かわからない」という状況に陥ることはよくあると思います。そういったときにこの「解答の根拠をはっきりさせる」コツを使って消去法で解いていきましょう。自分が悩んでいる選択肢の「どの部分は本文に書いてあるのか」「どの部分が本文に書いてなかったのか」、自分のわかる範囲で分析してみることで、「本文に書かれていないこと」が含まれた選択肢を消去できる可能性があります。そうすることで、自信を持って答えを選ぶことはできずとも、正答率を上げることができます。ただしこの方法には、時間があるときにしか使えないという欠点があります。とはいえ、非常に効果的な英語学習法であることは間違いないので、ぜひ復習の際にも「それぞれの選択肢のどこが間違っていて、どこは合っているのか」を確認しておきましょう。その学習は、「深い文章理解」と「選択肢から本文対応箇所を参照するスキルの向上」につながります。

まとめ

ここまで、「英語長文読解のコツ」を、「読み方のコツ3つ」「設問の解き方のコツ2つ」にわけてお伝えいたしました。英語長文問題を読解するときには、英語を読む能力だけでなく、英語長文の問題を解く力が求められます。ですのでぜひ、「読み方のコツ3つ」で英語を読む能力を、「設問の解き方のコツ2つ」で英語長文の問題を解く力を鍛えてみてください。この記事の情報が、あなたの英語学習の助けになれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。