【塾講師歴10年】集団授業で生徒の集中力をUPさせる方法とは?

集団授業を担当していて、 「生徒が話を聞いてくれなくて困っている」 「いつも注意ばかりしていて、授業が思い通りに進まない」 と、困った経験はありませんか。 せっかく授業準備を一生懸命やって授業に臨んだのに、計画通りに授業が進まないと 「自分は集団授業に向いていないのかも…」 と、自信を失い、モチベーションも下がってしまいますよね。 そこで、今回は、「集団授業で活用できるとっておきのテクニック」をご紹介致します。 今回紹介するテクニックは、進学塾の理系主任として、10年間務め、1000名以上の生徒を指導してきた経験によるものです。 本記事を最後までご覧いただければ、生徒の集中力を高め、学力をグングン伸ばすことができるはずです。 上記のような悩みを抱えている方、就職先として集団授業形式の塾を検討している方は、是非、参考にしてみてください。
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大前提!集団授業で生徒全員の成績を上げるには?

では、まず、具体的なテクニックの話に入る前に、「成績の上がる集団授業とはどんな授業か?」ということについて、確認していきます。 塾の集団授業において生徒の成績を上げるためには、内容として優れていることは勿論、「授業に参加している生徒全員が、高い集中状態を維持していること」が重要です。 それができていないと…
・講師が大事なことを説明しているのに、話を聞かずに、黒板を写している生徒がいる ・「黒板を見て!」と言っても下を向いていたり、時計をチラチラ見ていたりする生徒がいる
と、勝手な行動をする生徒が増えてしまい、学習内容の定着度、授業内容の伝わり方が生徒によってバラつきが出てきてしまいます。 勿論、授業に参加する以上は、参加する側にも相応の姿勢を求めるべきだと思います。 しかし、学年やクラスによっては、最初から「授業を受けるのに相応しい姿勢」が全員できるわけではありません。 価値のある集団授業とは、 ・話をよく聞いてくれる生徒 ・積極的な姿勢で授業に参加してくれる生徒 だけを伸ばすのではなく、「参加している生徒全員」の学習成果を上げられる授業です。 ゆえに、集団授業に臨む講師は、「生徒全員を集中させ、授業に一体感を生むテクニック」を身に付ける必要がありますし、何より、それは授業をする本人の為でもあるのです。

「指示」と「発問」のスキルを磨く

では、生徒全員の集中力を高め、一体感のある授業をつくるには、具体的にどんなことを意識すれば良いのでしょうか。 結論から言うと、それは「指示」と「発問」のスキルを磨くことです。
「指示」=「顔を上げて」「考えて」「覚えて」というように、行動や思考を促す行為
「発問」=文字通り、生徒に対して問いや質問を投げかけること
緊張感とスピード感のある授業は、講師から繰り出される「指示」と「発問」の数が桁違いに多く、その結果「話を聞いていないと追いてかれる」という緊迫感が生まれ、高い集中状態を生み出すことにつながります。 「指示」と「発問」には、それぞれ抑えておくべきポイントがありますので、一つずつ確認していきましょう。

塾講師用・集団授業テクニック①「指示」

集団授業における「指示」のポイントは「予告」と「目視確認」の2つです。

(1)予告

まず、生徒に指示を出すときは、行動を促すにしても、思考を促すにしても、「予告」することが大切です。
・「今から先生が、黒板に書くから写してね」 ・「書き終わったら、大事なことを説明するから、皆、手を止めてこっちを見てくれる?」  ・「今から、覚えてお欲しい用語を3つ言うから、ここで覚えよう」
と、次にとるべき行動を予告し、生徒に準備させるのです。

(2)目視

そして、次に、指示内容が全員に伝わっているかを「目視確認」してください。 特に担当したばかりのクラスや、小中学生など年齢層が低かったり、人数が20名上になってきたりすると、必ずと言っていい程、「指示を聞いていない生徒」が数名いるはずです。 その時に、指示を聞いていない子を無視して、授業を進めないことが非常に重要です。 一度黙認してしまうと、それが常習化し一体感のないバラバラ授業になってしまうので、待つか、名指しで注意します。 授業では、
・「話を聞く」 ・「問題を解く」 ・「黒板を写す」 ・「顔を上げる」 ・「問いに答える」
等々、座っている以外にも生徒達は様々な行動を取るので、その前後は、特に意識的に指示を出すように心がけましょう。
≪指示のコツ≫
(1)指示を内容を予告し、生徒に準備をさせる (2)目視確認し、指示を聞いていない生徒を黙認しない

塾講師用・集団授業テクニック②「発問」

次に、発問時のポイントを見ていきましょう。 集団授業における「発問」のポイントは「順番」と「間のコントロール」の2つです。

(1)順番

授業の中でよく見かける発問として、「問題に対する答えを生徒に述べてもらうシーン」がありますよね。 そのとき、どのような順序で、生徒に問いを投げかけるかで、集中力の維持が大きく変わってきます。 以下のAとBの発問例を見比べてみましょう。
A:「○○さん、ここを計算すると、答えはどうなる?」 B:「ここを計算すると、答えはどうなるかな?じゃあ、○○さん応えてくれる?」
Aの場合は、最初に「○○さん」と、発問に答える生徒を特定することで、他の生徒は「答えなくていいんだ」と安堵してしまい、生徒によっては緊張感が途切れてしまいます。 一方、Bの場合は、最後まで話を聞いていないと、誰にあたるか分かりません。 ゆえに、講師の話を、全員が最後まで漏らさずに聞いてくれるという環境が整いやすくなります。 このように、発問は、「全体に向け発問」→「指名」という順番を意識するだけで、全員の集中状態をキープすることが可能になります。

(2)間のコントロール

2つ目のポイントは、「発問内容の難易度によって、指名までの間隔をコントロールする」ことです。 発問は、大きく分けて
・じっくり考えさせることを目的とした発問 ・話を聞いていれば即答できるのレベルの発問
の2つに分けられます。 前者の場合は、ゆっくりと間をあけて、クラス全体を見渡し、全員の表情に注目します。 すると、「この子は答えが出てそうだ」「この子は、まだ悩んでる」「あの子は、全然わかってなさそうだ…」ということが、経験を積むにつれて分かるようになり、理解度をチェックする際に有効な発問となります。 一方、後者の発問は、なるべく間髪入れずに不意打ちで指名し、集中して話を聞いているかチェックするときに使用します。 特に、集中力が途切れやすい生徒には有効です。 次は誰にあてるか、常に生徒の集中状態を把握しながら、授業を進められると良いでしょう。
≪発問のコツ≫
(1)全体に向けて発問→指名することで、全員の集中力を維持する (2)発問内容のレベルと目的によって、間をコントロールする
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まとめ

今回は、塾の集団授業にける「生徒全員を集中させ、授業に一体感を生むテクニック」として、「指示」と「発問」のコツをご紹介致しました。 塾には、教室によって様々な授業スタイルがあるため、「これが絶対に正解」というわけではありませんが、何か一つでも、皆さんの参考になる情報やヒントがれば、是非、実践として取り入れてみて欲しいと思います。 本編は、これで以上となります。 最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
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この記事を書いた人
イトウ
元塾講師

過去に大手進学塾で正社員(室長・エリアマネージャー兼任)として7年間働いておりました。 教育、受験業界に関して、専門的な知識があります。

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