塾講師が自己紹介をするときの5つのポイント!初授業の注意点も紹介
「初めての授業の自己紹介は何を話したらいい?」
「初対面の生徒がどういうタイプか分からないから不安・・・」
「第一印象を良くして、授業をスムーズに運びたい!」
生徒との初対面、どうしても緊張してしまうという方は多いと思います。
とはいえ「第一印象」というものはとても重要、生徒に良い印象を与えられれば、その後の授業はスムーズに進行できます。
自己紹介のコツさえ押さえておけば、講師としての経験が浅くても、初対面の生徒とのコミュニケーションがスマートに行えるでしょう。
そこでこの記事では、5年間の塾講師経験がある筆者が
● 塾講師の自己紹介で押さえたい5つのポイント
● 塾講師が初めての授業で注意すべきこと4選
について解説します。
これから塾で働こうとしている方必見の内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください。

塾講師の自己紹介で押さえたい5つのポイント
塾講師が初対面の生徒と接するときに、重視するべきポイントは「柔らかい印象を与える」ことです。
最初に自己紹介をするにしても「今日から担当します○○です」のように、あっさり済ましてしまうと、生徒に話しにくい印象を与えてしまいます。
そこで、ここでは以下の5つのポイントに絞って、自己紹介のコツを紹介します。
1.笑顔で話す
2.簡潔に話す
3.生徒に質問する
4.生徒に共感する
5.自分ができることを伝える
1つひとつのポイントを丁寧に押さえていくことで、初対面の生徒への自己紹介で悩むことはなくなるでしょう。
1.笑顔で話す
自己紹介をするときに、最も大切なことは笑顔です。
話している言葉がいくら優しくても、緊張のあまり真顔であったり表情がこわばったりしていると、生徒にも緊張が伝わってしまいますよね。
お互いに緊張していると、円滑なコミュニケーションはとれません。
個別指導塾の場合、生徒の横に座ることが多いため、生徒に顔をじっと見られる機会が少ない場合があります。
それでも、日頃から笑顔を意識しておかないと、ふとした瞬間に表情を読み取られて「この先生、本当は怒ってるのかな?」と生徒に警戒心を与える原因になります。
良い第一印象を与えるためには、笑顔は欠かさないようにしましょう。
2.簡潔に話す
「自己紹介をきちんとしなきゃ!」という気持ちが先走るあまり、長めに話し込んでしまうのは避けましょう。
生徒が求めているのは、講師の経歴や趣味ではなく安心感です。
そのため、自己紹介とはいえ詳しく自分自身について話す必要はありません。
伝えるべき項目としては
● 名前
● 担当科目
● 担当している曜日や時間帯
程度で十分と言えます。
より詳細な話は、生徒との会話の中で追々話していくようにしましょう。
3.生徒に質問する
個別指導塾の場合、初対面のタイミングでかんたんに生徒自身のことについて聞いておく事が後々重要となってきます。
もちろん、プライベートのことばかりではなく勉強に関することについても質問しましょう。
一方的に講師側から話すだけでなく、生徒にも発言する機会を与えることで、会話のキャッチボールが生まれます。
会話の中で、生徒が勉強面で困っていることや、改善していきたいことの情報を集めておくのがおすすめです。
質問の内容としては
● 好きな科目や嫌いな科目は?
● 得意科目や苦手科目は?
● いつもどういう風に勉強をしているのか?
などがあげられます。
質問攻めにするのではなく、話の流れの中で自然に聞き出せると良いでしょう。
4.生徒に共感する
生徒との会話の中で共感できるポイントがあれば、積極的に寄り添うことで、生徒からの信頼を集めやすいです。
人の心理として、困りごとや悩みに共感してもらえると、気持ちを開きやすくなる性質があります。
自分自身が生徒の年齢だったときの経験も交えて、会話すると効果的です。
例えば
「数学難しいよね!私も中学生のころは苦手だったな」
「英単語って覚えにくいよね。僕も高校生の頃は苦労したよ」
というように、生徒の苦手に寄り添ってあげましょう。
そうすることで、質問しやすい先生という印象を生徒に与えられます。
5.自分ができることを伝える
以上の流れを踏まえた上で、自分の担当教科やできることを簡潔に伝えましょう。
勉強についての困りごとを解決するために「一緒に頑張っていこう」という姿勢を示すことが大切です。
初対面の会話をただの雑談で終わらせるのではなく、スムーズに授業に移るための導入部分として活用できます。
例えば
「私自身数学は苦手だったけど、難しいと感じるところは分かるから、困ったことがあったらすぐに質問してね!」
などと声かけすると、質問しやすい雰囲気をつくれます。
最初の雑談が長くなってしまうと、新入生として入ってきた生徒としても「この塾はゆるいのかな?」という印象を与えかねません。
そのため、ここまでの流れを2~3分程度に凝縮し、サクッと授業へ移りましょう。

塾講師が初めての授業で注意すべきこと4選
初めての生徒を受け持つときは、不安になってしまうのは仕方がありません。
しかし、不安が強すぎると本来の力を発揮できず、上手く授業を運営できなくなる可能性があります。
そこでここでは、初授業で気をつけるべきポイントを4つピックアップしました。
1.新人であることをカミングアウトしない
2.声が小さくならないようにする
3.身だしなみに気を配る
4.生徒の情報を仕入れておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.新人であることをカミングアウトしない
講師としての経験が0であることが不安になるあまり「新人だけどよろしくね」という声がけをするのは、得策ではありません。
なぜなら、新人であることを知ってしまうと
「この先生、上手に教えてくれるのかな?」
「授業がわかりにくかったらどうしよう?」
という不安要素を生徒に与えてしまうからです。
結論、新人かどうかは言わなければ分かりません。
そのため、あえて自分からカミングアウトはせずに、堂々と授業をすることを心がけましょう。
2.声が小さくならないようにする
塾講師を始めたばかりの頃は、声の大きさに注意しましょう。
新人の頃は、自信のなさから声が小さくなってしまう傾向があります。
分かりやすく教えていても、聞き取れないと説得力が失われてしまいます。
個別指導塾の場合、周りでも生徒を教えている声があるため、シンとした環境では授業できないことが多いです。
生徒に伝わる声の大きさで、ハキハキと指導しましょう。
3.身だしなみに気を配る
教え方が上手でも、身だしなみが崩れていると「ちゃんとしていない人」というイメージを持たれてしまいます。
特に、三者面談など親御さんと接する際は注意しましょう。
塾によっては、白衣やスーツなど服装が指定されている場合があります。
白衣の場合は襟元や袖の汚れ、スーツの場合はシワやボタンの閉め忘れに注意しましょう。
また、体臭も身だしなみの一環です。
香水は、万人受けするものでない限り、付けない方が無難でしょう。
指導力やコミュニケーション能力以外の、細かい部分にも気を配ることが大切です。
4.生徒の情報を仕入れておく
初対面の生徒を担当する際は、あらかじめ生徒の情報を塾長や同僚の講師から聞いておくようにしましょう。
押さえておくべきポイントは以下の5つです。
● 指導科目
● 生徒の性格
● 名前(読み方まで)
● 学校
● 学力レベル
特に、名前は念入りに確認しておきましょう。
基本、読めば分かる生徒が大半ではあるものの、たまに難しい漢字が使われていることや特殊な読み方をする場合があります。
あらかじめ情報を仕入れておくことで、名前の読み間違いは避けられます。
また、性格や学力のレベルについても知っておくことで、指導方針を定める目安となるため、できる限り生徒に関する情報を集めておきましょう。

塾講師は第一印象が大切!自己紹介で生徒の心をつかもう
生徒に与える第一印象によって、その後の授業のやりやすさが大きく変わります。
自己紹介は生徒の気持ちをつかむきっかけとなるため、あらかじめ定番の流れを構築しておくと良いでしょう。
これから、塾講師を始めようとしている方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。
個別指導塾での5年間の講師経験を持つ元塾講師です。
生徒の成績の向上させるための指導はもちろん、
勉強の面白さを伝えることにも力を入れてきました。
生徒が楽しく積極的に勉強に取り組めるような、
そんな授業を目指していきましょう!