教え方が上手い人の特徴4選!分かりやすく教えるコツも解説
生徒がなかなか授業に集中してくれない。
教えたことがちゃんと伝わっているのか不安。
どうやったら分かりやすく教えられるんだろう・・・
このような不安を抱えてはいませんか。
生徒一人ひとり性格も違えば学力も違う中で、それぞれにわかりやすい授業を提供するのは簡単なことではありません。
とはいえ、生徒からの評判も良く信頼を集めている先生がいるのも事実です。
教え方が上手い先生はどのような授業をしているのでしょうか?
今回は、「教え方がうまい人の4つの特徴」「 分かりやすい授業をするコツ」について解説します。
この記事を読めば、効果的な授業の組み立て方のヒントが見つかるでしょう。
ぜひ最後までお読みください。
教え方が上手い人の4つの特徴
ここでは、教え方が上手い人の特徴について4つ解説します。
共通して言えるのは生徒のニーズに合わせられている先生は、生徒からの信頼を勝ち取れる傾向があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
相手のレベルに合わせて教え方を変えられる
教え方が上手い先生は生徒の理解力に合わせて説明の仕方を変えられます。
学習塾にはさまざまな理解力の生徒が集まるため、同じような説明の仕方では全員に理解してもらえないことが多いです。
例えば、元素記号がきちんと理解できていない生徒に化学反応式のこと教えても理解してもらえません。
元素記号がわからない生徒には、元素記号から丁寧に教えてあげる必要があります。
つまり、生徒が理解しているレベルを把握しながら説明を積み上げていく必要があるのです。
また、理解するのに時間がかかる生徒に対してたくさんのことを一度に教えこもうとするのは禁物です。
絶対覚えて帰ってほしいポイントを絞って教える工夫が必要になります。
相手の性格に合わせて教え方を変えられる
生徒の性格によってやる気が出るタイミングやモチベーションが上がるツボは異なります。
一人一人の性格に合わせた言葉がけや授業設計をすることで、やる気スイッチを上手に刺激することは可能です。
典型的な生徒のモチベーションを上げるためのやり方としては、授業にゲーム性を取り入れることが挙げられます。
具体的には、問題を解く際に時間を測ってタイムアタックにしてしまうというやり方があります。
短い時間で問題が解けるようになっていくと、生徒自身も成長を実感できモチベーションアップにつながります。
また、タイムアタック制にして勉強に取り組むと短期集中のクセを身につけさせることも可能です。
もちろん、タイムアタックだけでなく話すことが好きな生徒には、学校で教わった内容を塾の先生に向かって教える逆授業などもとても効果的です。
従来通りのわからないところを先生に質問するといった一辺倒の授業だけでなく、生徒に合わせて授業の形を工夫するのは授業を楽しくするためのポイントです。
例え話を使う
分かりにくい内容を伝えたいときは、例え話を有効に使うことをおすすめします。
中学や高校レベルになってくると、大人でも簡単に理解できない難しい内容や概念が登場します。
難しい内容を、教科書通りに教えていてもなかなか理解してくれないケースはよくあるのです。
そういった場面では、日常生活に置き換えた例え話に置き換えると理解してもらえる可能性が高くなります。
例えば中学理科の単元ではオームの法則が登場します。
これは電流と電圧と電気抵抗の関係をまとめた法則で、「電気」の概念が理解しづらく多くの生徒がつまずいてしまうポイントです。
この場合、水の流れに置き換えて説明すると理解しやすくなります。
電流が水の量、電圧が水の勢い、抵抗が水の流れを妨げるものだと考えると、ホースの先を潰すことで水の勢いが増すということが直感的に理解できます。
つまり、抵抗を大きくすると電圧が大きくなるイメージをつかみやすくなります。
このように、さまざまな分野において日常生活に置き換えた例え話を準備しておくと、分かりやすく説明できるようになるでしょう。
図や表も活用する
説明するべき内容を全て言葉で話そうとすると、わかりにくい説明になりがちです。
学校の授業でも、黒板を一切使わず説明されると理解するのが難しくなるでしょう。
それと同じく塾で生徒に教える場合もホワイトボードや黒板、手元のノートなどに伝えるべきことをわかりやすくまとめた表などをメモしておくことをおすすめします。
教える単元に合わせて、いくつか表のレイアウトを準備しておくと説明するときにスムーズです。
生徒がつまずいているポイントや特に強調して覚えておいてほしい内容に合わせて、図や表をその場で作成し、見せながら解説するのがコツです。
授業の最後にまとめた表や図を生徒に渡すと、生徒が家庭で復習するときにも役立ちます。
分かりやすく教えるコツとは?
授業を上手に進めるためのコツにはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、円滑な授業をするために欠かせない4つのポイントを解説します。
授業の進め方に迷いがある方はぜひ参考にしてみてください。
インプットだけでなくアウトプットをさせる
生徒に教え込むだけではなく、生徒側に教えてもらうのも効果的な学習方法です。
生徒自身が教わった内容をアウトプットすることで、頭の中が整理されます。
理解しきれていないポイントも生徒自身で気がつくので、学習のモチベーションにも繋がります。
この方法は、話すことが好きな生徒に効果的です。
性格が控えめな生徒に対しては、余計なプレッシャーを与えることにもなるので避けた方や良いでしょう。
生徒の性格に合わせて柔軟に対応していくことが大切です。
先に解き方を示す
先に解き方を教えてあげるのも効果的な指導方法になります。
問題の解き方が分からないまま手が止まってしまっていては、効率的な勉強はできません。
また、先に進まないというストレスから勉強が嫌いになってしまう要因にもなりえます。
生徒のモチベーションを無駄に下げないためにも、初めからやりやすい解き方をしっかり教えてあげることが大切です。
なるべく楽に理解できるようにフォローしてあげることで、自発的に学習をする習慣が身につきます。
説明が進む度に理解レベルを確認する
数学などの論理性が重視される科目では、ひとつ前の内容が理解できていないと、その先の内容を理解することが難しくなります。
授業を進めていく上で徐々に学習の難易度は上がっていくため、生徒がきちんと理解できたかどうかを確認しておくことが大切です。
直接的に「分かったかな?」と聞くのも1つの手段ですが、生徒自身理解しているかどうか判断できないことも多いため、あまり効果的な方法とは言えません。
生徒の理解度を判断するには、実際に問題を解いているときの様子で判断しましょう。
問題を解く手が止まるタイミングや、間違いが頻出しているポイントが理解していないところです。
授業の中で生徒から発せられるシグナルに敏感に反応し、教えるべきポイントを的確に判断していきましょう。
柔和な姿勢を心がける
授業は生徒とのコミュニケーションの場です。
つまり、良好な人間関係を築こうとする姿勢は忘れてはなりません。
明らかに威圧感のある態度を出す先生には質問したくないと思うのが普通の反応になります。
コミュニケーションを取りづらい雰囲気を出すことは、授業のわかりにくいことよりも致命的な問題です。
もちろん、教える側も人間であるため相手の反応によっては心が揺さぶられることもあるでしょう。
そういったときも笑顔を忘れずに、なるべく優しい態度で生徒に接するようにすることが大切です。
まとめ
生徒からの人望を集めている先生には共通した特徴があります。
それは、いつでも接しやすい態度でいることです。
もちろん、説明の仕方が分かりやすかったり生徒の成績を向上させたりする能力も必要ですが、本質的に求められているのは人間力です。
勉強を教えるだけではなく、学校や家庭での悩みを打ち明けられることもあります。
そういったタイミングで、親身に相談に乗ってあげられるだけの包容力があると生徒からの人気も集まりやすいでしょう。
今回紹介した内容を参考に、日々の授業にお役立てください。
個別指導塾での5年間の講師経験を持つ元塾講師です。
生徒の成績の向上させるための指導はもちろん、
勉強の面白さを伝えることにも力を入れてきました。
生徒が楽しく積極的に勉強に取り組めるような、
そんな授業を目指していきましょう!
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