大学生バイトの代表格ともいえる「塾講師」。
大学生になったらやってみたいバイトの一つに挙げている人も少なくないのではないでしょうか。
塾講師は接客など他のバイトに比べて時給が高く、やりがいもありそうですよね。
一方で「塾講師のバイトは実は儲からない」という声も耳に入ってきて、応募に躊躇してしまうこともあるかもしれません。
この記事では塾講師のバイトの特徴を見ながら、大学生にとってのメリットや注意事項を解説していきます。
この記事をおすすめする人
● アルバイトを始めたいと考えている人
● 塾講師として働いてみたい人
● 初めてのアルバイトで不安な人
これから塾講師のバイトに応募しようと考えている人は、一度目を通してみてください。
塾講師バイト、働き方の特徴
まず、塾講師バイトの特徴を見てみましょう。
仕事内容
塾講師のメインの仕事は、もちろん生徒に授業をすることです。
また、良い授業をするためには授業の準備や予習も必要となります。
授業の後に生徒の質問に答えたり、報告書を書いたりすることも仕事の一環です。
加えて保護者対応、掃除や後片付けが仕事に含まれる場合もあります。
個別指導と集団指導
塾講師のアルバイトは、大きく2種類に分かれます。
1つは、1~3名の生徒に指導を行う個別指導です。
生徒との距離が近いので、コミュニケーションがとりやすく家庭教師的な雰囲気で教えられます。
また生徒に合わせた個別カリキュラムで授業を進めていくため、一人一人と向き合った指導をしたい人に向いています。
大勢の前で話すのが苦手、という人にもやりやすいでしょう。
もう1つは、10~20人程度の生徒を前に授業する集団指導です。
学校の授業と似たような形態で授業を行い、板書の技術やプレゼンテーション能力が重要になる仕事です。
個別指導とは違い生徒の数だけカリキュラムを立てる必要はありませんが、その分学力にムラがある生徒たちにどのような一斉授業をするか考えていかなくてはなりません。
時給
どの塾で働くかによって幅はありますが、塾講師の時給はだいたい1200～1300円ほど。
他のアルバイトと比べると割高な傾向にあります。
また個別指導塾より集団指導塾の方が時給が高く、中には時給数千円も稼げる集団指導塾講師のバイトがあることも。
大学生が塾講師のバイトで得られるメリット6つ
大学生が塾講師のバイトをするメリットはたくさんありますが、ここでは6つのメリットを紹介していきます。
教育系バイトの中でも仲間を得やすい
教育系のバイトといえば、塾講師の他に家庭教師もメジャーです。
家庭教師は生徒の自宅まで行き、基本的に一対一で指導を行います。
生徒ごとのペースに合わせてゆっくり教えられる点は利点ですが、同じバイト仲間と交流が取りづらいという一面も。
これに対し塾講師の場合は、同僚が塾という1つの場所に集まっているのでバイト仲間ができやすいのです。
同世代が多い職場なら、指導上の悩みはもちろん、大学やサークル、就活の話などもできそうですね。
初めてのバイトでいろいろ不安を抱えているという大学生にとっては、仲間がたくさんいる塾講師のバイトは心強いのではないでしょうか。
短時間で高時給が期待できる
先程も少し触れましたが、塾講師のバイトは他の職業に比べて時給が高いアルバイトです。
特に集団塾講師なら、1時間で2000円以上の高時給を期待できる場合もあります。
授業、サークル、就活と忙しい中で効率よく稼ぎたいなら、塾講師のバイトは魅力的です。
夏休みなどの長期休暇は需要が特に高まりますので、短期間に集中して稼ぎたい！という大学生にとってもメリットが大きい仕事ですね。
コミュニケーション能力が鍛えられる
教育系のバイトは、生徒の気持ちを汲み取り、やる気を引き出すことがとても重要になります。
自分が理解していることでも、他人、それも子どもに分かりやすく伝えるのは結構難しいものです。
また信頼されていない講師の話は、真剣に聞いてもらえません。
生徒とどう信頼関係を築いていくか、試行錯誤するのもまた仕事の1つです。
加えて、塾講師は先生として保護者と面談することもあります。
同世代の友達とおしゃべりするだけでは伸ばせなかった新しいコミュニケーション能力を培うことができるでしょう。
このように、塾講師は様々な側面でコミュニケーション能力が鍛えられるバイトと言えます。
身に着けた能力は、きっと社会に出てから役立つはずです。
やりがいを感じられる
対人関係のアルバイトは大変さもありますが、やりがいを感じやすいです。
特に塾講師のバイトは、「生徒を成長させる」のが仕事です。
受験に受かった、テストの点数が上がったという報告を聞いたときの嬉しさは、きっと宝物になるでしょう。
また、生徒が悩みを話してくれたり、笑顔を見せてくれたりすると信頼されているという温かい気持ちになれます。
お金を稼ぐ以外にもメリットが欲しいと考えている人には、向いている仕事と言えます。
自分の経験が生かせる
塾講師は、自分の勉強経験や受験経験を活かせるバイトです。
特に大学生なら、大学に受かるだけの勉強ノウハウを持っているはずです。
問題の解き方、公式の暗記方法など苦労して身に着けた知識が役立つのは嬉しいものですよ。
就職活動の一環になることも
塾講師のバイトは、就職活動の自己PRに使いやすいバイトです。
就職活動で頻出の「ガクチカ」にも有効。
生徒の学力を伸ばすという分かりやすい結果を提示できるからです。
授業上の工夫とその結果、という対比がしやすいでしょう。
また、目指している職業によっては塾講師の仕事そのものが有利に働くこともあります。
例えば教員を目指している大学生なら、塾講師のバイトは「生徒・保護者対応」「学習指導計画の作成」など学びが多いはずです。
また教育実習では、大勢の生徒の前で授業をする必要があります。
集団指導のバイトで練習を積んでおくことは、良い経験になるでしょう。
他にも、就活の選考にSPIや教養試験が課される場合にも塾講師のバイトは役立ちます。
SPIや教養試験には学校の勉強と類似した問題が出ることが多いため、塾講師をすることで自然と試験勉強の下地が出来上がっている状態になる訳です。
塾講師のバイトを始める前に注意したいこと
大学生が塾講師のバイトをするメリットは多いです。
一方で「塾講師のバイトは儲からない」「ブラックバイトだ」と言われることもあります。
バイトを始めてから、こんなはずじゃなかったと後悔しないよう、注意すべき事柄をまとめました。
給料はどの範囲まで支払われるか、しっかり確認
塾講師のバイトがブラックだと言われる背景には、授業時間外の仕事を無給（あるいは超低賃金）としている塾があるからです。
授業の準備や後片付け、予習、報告書作成など塾講師にはバックヤードの仕事が多々あります。
授業をしている時間だけしか給料をもらえない場合は、ブラックバイトだと感じても仕方がない側面がありますね。
しかし、すべての塾がこのような劣悪な雇用条件を敷いているわけではありません。
事務給、各種手当、研修給料などがもらえる塾もちゃんとあります。
塾講師のバイトを始める前に、授業時間外の仕事にちゃんと給料が払われるのかどうかをしっかり確認することが大切です。
求人詳細に事務給や手当のことが書かれているかをチェックしましょう。
固定シフトでの働き方は、大学生活と両立できる？
基本塾講師は、シフト制が採用されています。
シフト変更や休みのとりやすさは塾の方針によっても違うのですが、固定シフトで働くのが基本という認識は持っておきましょう。
したがって、忙しいサークルに入っていたり、実習や卒論執筆時などとバイトの時期が被る可能性がある人は「本当に大学生活と両立できるか？」といった事を念頭に置く必要があります。
あらかじめ教室長などにシフトに入れなくなる時期を伝えておくなど、取れる対策についても考えておくと◎です。
指導未経験者は研修制度があるところが安心
大学生の場合、初めてのアルバイトが塾講師ということもあるでしょう。
指導未経験ではどのように授業したらよいのか、不安は大きいと思います。
そんな時は、しっかりした研修制度が導入されている塾を選びましょう。
求人情報を見ると、研修制度の有無が確認できるはずなので、応募前に見比べてみてくださいね。
おわりに
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