英語リスニングの適切な勉強法2選、聞き取るためのコツもお伝え!

英語 大学受験を前にする受験生にとって避けられない勉強のひとつが、「英語のリスニング」です。 「リーディングは少しずつできるようになってきたけど、リスニングがなかなか聞き取れない...」 「英語のリスニングが、全体の足を引っ張ってしまっている」 「リスニングをどうやって勉強すればいいのかわからない」 という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか? この記事では、共通テスト〜京大レベルの英語対策も行なっている現役の英語講師が、「英語リスニングが聞き取れない理由」と「リスニングが聞き取れるようになる勉強法」についてお伝えいたします。
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英語のリスニングが聞き取れない理由3つ

英語のリスニングが聞き取れないことには、いくつか理由が考えられます。 ここでは、その理由の中でも主要なもの3つについて、お伝えいたします。

聞き流ししかしていない

あなたは、リスニングの勉強として「英語の聞き流し」を行なっていますでしょうか? 「英語の聞き流し」という勉強法は、適切なやり方をすれば効果の上がる学習法ですが、反対に、間違ったやり方をするとほとんど効果のない学習法となってしまいます。 例えば、本を読んだり、頭を使う事務作業などをしながら、BGM感覚で英語を聞き流しているだけでは、「耳が少し英語に慣れる」という効果はあるかもしれませんが、基本的に英語を聞き取れるようにはなりません。 「聞き流し」の効果を得るためには、「流しているリスニング音声をできるだけ理解しようとしながら聞く」必要があります。 ですので、電車移動中や、あまり頭を使わない家事などをしながら、「耳はリスニング音声に集中している状態」で聞き流すことで効果が現れます。 とはいえ、流れている英語がまったく理解できていなければ学習効果は出ませんので、「2.リスニングが理解できるようになる勉強法3選」で後述する、「2.1.既に6〜7割は聞き取れる「適切なレベルの教材」を使う」「2.2.聞き取れなかった部分は絶対に特定+確認+復習」を意識した学習を行なうことをおすすめいたします。

英文法、英単語の知識不足

リスニングが聞き取れない理由の2つ目は、「英文法、英単語の知識不足」です。 英語のリスニングにおいて絶対的に言えることは、「知らない英単語は聞き取れない」「知らない文章表現は聞き取れない」ということです。 ですので、「知っている英単語を増やすこと」「知っている英語の文章表現を増やすこと」がそのまま、「リスニングが聞き取れること」につながります。 英単語暗記は、苦手とする受験生も多い学習分野ですが、最近はふつうの英単語帳だけではなく、英単語暗記アプリや音声付きの英単語帳、例文が豊富に掲載されている英単語帳なども販売されています。 それらの中から、「自分に一番合う英単語暗記方法」「自分にとって一番ストレスの少ない英単語暗記方法」を見つけ、取り組んでいくことをおすすめします。
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  2. 速読英単語-必修編-改訂第7版

すべての単語を聞き取ろうとしている

英語のリスニングをする際に、「すべての単語を聞き取れるようにならないといけない」と思ってはいないでしょうか? もちろん、すべての単語を聞き取れればそれに越したことはないのですが、リスニングを理解することに関しては、「すべての単語を正確に聞き取る」必要はありません。 例えば、以下のような文章をリスニングする場合を考えてみましょう。
例:Customer: Hello. I’d like to make a reservation at your hotel on January 5th. Hotel staff: We have two rooms on that day. Would you make a reservation now? Customer: Yes, please.
この文章の場合、聞き取れないといけない単語は、「reservation」「hotel」「January 5th」「two rooms」「now?」「please」の部分です。 それだけ聞き取れていれば、なんとなく、「ホテルの予約が取りたいのかな」「2部屋空いているのかな」「今予約するつもりなんだな」ということが理解できます。 そして、英語において、それらの「会話文中で特に重要な単語(文章の内容を決定づける単語)」は、他の部分に比べ少し強く読まれます。 ですので、リスニングに取り組むときには、「その文章中で重要な単語は何なのか」「強くはっきりと読まれている部分はどこなのか」に注目して聞いていきましょう。
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リスニングが理解できるようになる勉強法2選

リスニングを聞き取れない理由を知った上で、ここからは「どのような学習がリスニング能力を向上させるのか」について、お伝えいたします。 リスニング

既に6〜7割は聞き取れる「適切なレベルの教材」を使う

まず1つ目の勉強法は、「聞き流ししかしていない」でも少し触れたように、「適切なレベルの教材を使う」ことです。 英語を学習する際に、初心者がいきなりハイレベルな教材に取り組んでも得られるものは少ないです。 スポーツやゲームなどでも、まずは基本的な動きを習ってから、だんだんと高度な技を覚えていくものだと思います。 勉強もそれと同じように、「今の自分のレベル感に合ったものから徐々にレベルアップをしていく」というのが、リスニング力向上の最短ルートである、といえます。 例えば、「インターネットにある英検過去問のリスニング問題を、英検5級のものから始めて、徐々に級を上げていく」のような学習法がおすすめです。 英検の問題は過去3年度分、インターネットに無料で公開されています。 英検2級レベルのリスニングが聞き取れるようになれば、共通テストのリスニング問題などにも取り組めるようになっていくでしょう。

聞き取れなかった部分は絶対に特定+確認+復習

次におすすめする勉強法は、「聞き取れなかった部分を特定+確認+復習すること」です。 英語に限らず、勉強する際には「復習」が非常に重要になります。 私の塾講師経験上、「復習」をしっかり行なう人は、「復習する→記憶に定着する→次、同じ問題を解いた時に解ける→勉強のやりがいを感じる→効果を感じられたからまた復習をちゃんとする→記憶に定着する...」という、良い循環に乗ることができます。 リスニングにおいても同じように、
1、リスニング音源を聞いて問題を解く 2、答え合わせをする 3、リスニング原稿や解説を読んで分からなかったところを分かるようにする(特定+確認) 4、1日以上間を開けて、復習をする(復習) 5、復習時に忘れていたところは再度確認する
という「特定+確認+復習」の要素を取り入れてみてください。 「復習」という勉強の要素は、意外とないがしろにされがちです。 ですが、非常に効果のある勉強方法なので、ぜひあなたの学習に積極的に取り入れることをおすすめします。
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適切な勉強法を取り入れて、リスニング力を高めていこう!

英語のリスニングとその勉強法は、塾などで教わる機会が少なく、苦戦している受験生も多い分野です。 リスニング力を伸ばすためには、「英単語力」「英文法の知識」「適切な勉強法」が不可欠です。 この記事の情報を活かしていただきながら、リスニングの勉強に取り組むことで、きっとあなたのリスニング力は向上します。 「特定+確認+復習」を大切に、安心して学習を進めてみてください。
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この記事を書いた人
Kazuki.N
家庭教師 塾講師
プロフィール

大学卒業後、メーカー海外事業部やゲストハウスなどで経験を積んだ後、2018年〜個別指導英語講師として勤務。 これまでに中学生・高校生・社会人といった幅広い年齢層に大学受験、TOEIC、英検指導などを行う。

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