「勉強していると頭が痛くなってきてしまう」
「試験前なのに頭痛で集中できない」
という経験をしたことがある人はいないでしょうか？
勉強したいのに頭痛が起きてしまうと、思ったように勉強が進まなくて焦ってしまいますよね。
今回の記事では、勉強中に起きる頭痛の主な原因とその対処法について解説します。
この記事がおススメな人
● 勉強中の頭痛に悩まされている人
● 頭痛持ちの人
● 頭痛に勉強を邪魔されたくない人
● 万全な体制で勉強に挑みたい人
勉強を効率良く進めるには、まず勉強に集中できなくてはなりません。
体調を整えて、勉強に集中できる環境を整えましょう。
勉強中に頭痛が起きる原因
勉強していて頭痛に悩まされてしまう人が多い理由は、ずばり「勉強している環境が頭痛を起こしやすいものだから」。
頭痛の原因には肉体的なものと精神的なものとがありますが、どちらも勉強していると当てはまるものが多くなります。
まずは、自分の頭痛の原因が何かを考えてみましょう。
肉体的なもの
頭痛の原因のうち、肉体的なものは以下の通り。
・肩や首の凝り
・睡眠不足
・脱水症状
・視力がうまく矯正されていない
勉強している時はじっと椅子に座った姿勢のままになってしまうため、どうしても肩や首が凝りがち。
肩や首の筋肉が緊張していると、特に後頭部あたりが締め付けられるような痛みになる頭痛が起きやすくなります。
また、勉強に集中しているとついつい睡眠時間が短くなったり、水分補給を忘れてしまうことも多いもの。
睡眠不足は頭痛以外にも様々な不調の原因になりますし、水分が少ないと夏には熱中症になりやすくなってしまいますので要注意です。
メガネやコンタクトを使っている人は、度数が合わず頭痛が引き起こされていることもあります。
精神的なもの
勉強によるストレスやプレッシャーが頭痛として現れることもあります。
「肉体的な理由が思い当たらない」
「勉強に対するストレスが強い」
という場合は、こちらが理由かもしれません。
もちろん肉体的、精神的どちらかだけではなく両方が理由のこともありますし、「体質的に気圧変化で頭痛が起きやすい」など、どちらにも属さないケースもあります。
理由がわからないというときは、頭痛が起きた状況をメモして共通項を調べると、原因を特定しやすくなりますよ。
勉強中の頭痛への対処法
頭痛に対しては、起きてから対処するよりもまず頭痛が起きないようにすることが重要になってきます。
以下のポイントを意識して生活したり、勉強したりするようにしてみましょう。
運動やストレッチをする
首や肩の凝りがひどくなると頭が痛くなってくる、よく寝た次の日は頭痛が起きにくいなどのケースは原因となっている首や肩の筋肉の緊張をほぐしてあげることが大切です。
具体的には、首や肩のストレッチをしたり、軽く運動してみたりするのがおすすめ。
勉強の合間の休憩時間、あるいは勉強開始前に首や肩をぐるぐると回したり、軽くウォーキングをしたりするとよいでしょう。
「ずっとタブレットで学習している」など、目から疲れが来ている場合はホットアイマスクなども有効です。
市販のものを使ってもいいですし、濡らしたタオルをレンジで30秒ほどチンして、それを目の上に乗せるだけでもOK。
眠い時の目覚ましなどにも使えますよ。
生活リズムを整える
睡眠不足のせいで頭痛が起きているのであれば、まず睡眠時間をたっぷり取れるような生活に改めなくてはなりません。
特に平日の睡眠時間より休日の睡眠時間が2時間以上長い、あるいは意識的に寝溜めをしているという人は要注意です。
生活リズムが休日と平日で同じでないため、休日明けに余計に疲労を感じてしまいやすくなります。
理想は休日でも平日でも、同じ時間に寝て同じ時間に起きること。
難しい場合は週の真ん中、水曜や木曜頃にいつもより1時間長く睡眠時間を取るだけでも違ってきます。
「しっかり寝ているはずなのに頭が痛い」というときは寝具が自分に合っていない可能性もあります。
枕は首の高さに合っているか、布団が重すぎていないかを今一度確認してみるといいでしょう。
メガネやコンタクトを調整する
メガネやコンタクトを使っている人は、知らず識らずのうちに度数が合わなくなっていたり、メガネが歪んだりしていることでも頭痛が発生することもあります。
いつも身につけているものなので、目とレンズが合わなくなっていてもなかなか自分では気付けません。
「見えているから大丈夫」と思わず定期的に検診を受け、メガネの掛け心地が違うと感じた際には調整してもらうなどのメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
水分を取る
勉強に集中していたり、自習室が飲食禁止だったりするとつい水分補給の機会が少なくなってしまいますし、勉強している部屋の空調がよく効いていると体から水分が失われやすくなります。
水分不足になると、頭痛以外にも肌のかさつきや眠気、むくみや集中力の低下などを招きやすくなるためいいことはありません。
「のどが渇いたな」と感じる前にこまめに水分を取るように心がけましょう。
目安は1日に1.5リットル。
水や麦茶など、カフェインや糖分が入っていない飲み物がおすすめです。
甘いジュースだと飲み過ぎになってしまいますし、カフェインの入っているお茶やコーヒーはカフェインの利尿作用により返って水分を失ってしまうこともあるため避けましょう。
気圧予報アプリを入れる
「天気と連動して頭が痛くなる」という人は、そもそも頭痛になりやすい体質の可能性があります。
気圧の変化などは防ぎ切れるものではないため、なるべく頭痛にならないように上記の対策をした上で天気による体調の変化を把握し、辛くない時に勉強を進められるようなスケジュールを組むようにしましょう。
おすすめは気圧変化による頭痛の起こりやすさを予報してくれるアプリの利用です。
「今雨雲が来ているから……」などと考えることなく、気圧変化の大きさが一目でわかります。
あらかじめ「そろそろ頭が痛くなってくるかもしれない」と思っていることで、体調の変化にも気づきやすくなります。
早めに休息を取ったり頭痛薬を飲んだりできれば、頭痛の影響が軽くなるでしょう。
長引く時・辛いときは病院へ
頭痛が起きる前には上記の対策が有効ですが、起きてしまった頭痛に対しては市販薬を飲んで休息を取ることが一番です。
しかし、それでも
「ずっと頭が痛い」
「市販薬でも対応できないくらい痛い」
という時は危険かもしれません。
頭痛の原因として別の病気が隠れていることもありますので、「いつもの頭痛と違うかも」と思ったら我慢せず早めに病院に行くようにしましょう。
万全の体調で勉強に集中できるようにしよう
スケジュール通りに勉強が進まなくなってしまいますし、やる気も削がれてしまう勉強中の頭痛。
実は勉強中は頭痛が起きやすい環境です。
そのため、意識して運動を取り入れたり、睡眠をたっぷり取るなどの行動をすることが重要になってきます。
しかし、気圧や体質的なものなども関係してくるため、対処法を講じたからといって必ずしも頭痛の発生を防げるわけではありません。
「今日は頭が痛いから休もう」と休息が取れるよう、ゆとりを持った勉強計画を立てることも大切です！
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- 二木原 恭子
- 元塾講師 家庭教師
大学生から塾講師・家庭教師として活躍。 中学受験から大学受験まで幅広い学年を扱い、歯学部にも合格させました。 現在は教育・受験ライターとして、医学部受験専門メディアなどにも寄稿しています。
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