塾講師がクビになるのはどんな時?やってはいけないタブーとは?
塾講師のアルバイトには、絶対にやってはいけないタブーがあります。
塾講師は、教育業なので一般的な倫理観から逸脱した行為は当然禁止されています。
しかし、中には塾側の都合で決められているタブーもあります。
塾講師のバイトを始めたばかりだと、知らず知らずのうちにタブーを犯してしまうかもしれません。
禁止行為を犯せば、バイトは首になり、さらには損害賠償請求にまで話が及ぶ可能性もあります。
塾講師のアルバイトをしたい方、既にしている方は、塾講師のタブーについてしっかり知っておきましょう。
特定の生徒と特別な関係になる
塾講師は塾に雇われ、一人で複数の生徒を担当する存在です。
よって特定の生徒とだけ特別な関係になるのは「不平等」であり、基本的にタブーとなります。
特定の生徒に直接指導をする
塾講師は、塾にて生徒に指導を行います。
とはいえ子どもや保護者と信頼関係が深まれば、「今度、家に来て直接教えていただけませんか?」「夏休みだけ家庭教師をしてください」等と頼まれるケースもあるかもしれません。
特に生徒が知り合いの子どもだったり近所に生徒宅がある場合は、塾外でおしゃべりする機会も多いでしょう。
ふとした機会にこのような話が出てもおかしくありません。
しかし子どもや保護者からの期待に答えたい、とこの誘いに応じてしまうのは止めましょう。
直接生徒宅と塾講師が契約してしまえば、塾にはお金が入りません。
また他の生徒や保護者間に直接指導の噂が流れれば「あの生徒だけ特別視されている」「同じ月謝を払っているのにずるい」とクレームが来る可能性もあります。
生徒側から声がかかるのは嬉しいものではありますが、軽い気持ちで引き受けると後で大変なことになってしまいます。
恋愛関係になる
特別な関係の最たるものと言えば、やはり恋人ではないでしょうか。
先生と生徒の恋愛関係がタブーであることは、一般的に考えれば自ずとわかるでしょう。
塾講師が相手にしているのは未成年です。
生徒から誘ってきた、お互い合意の上だった、仮にそれが本当だとしても世間の目は厳しいです。
もちろん、こちらから声をかけるのは厳禁です。
生徒と恋愛関係になれば、塾をやめさせられる可能性は非常に高くなります。
大学生のアルバイト講師だと、生徒と年も近くなります。
アプローチを掛けられることもあるかもしれませんが、中途半端に受け入れないようにしましょう。
特定の生徒と連絡先を交換する
塾講師に対して、友達感覚で接してくる子もいます。
懐いてくる生徒は可愛いもの、ついついこちらもフレンドリーな態度を見せてしまうかもしれません。
しかし、塾講師はあくまで先生であることを忘れてはいけません。
友達同士では普通かもしれませんが、塾講師が特定の生徒と連絡先を交換することは塾で禁止されていることが多いようです。
理由としては、直接指導に切り替えられる、恋愛関係などのトラブルに発展する可能性があるから、と考えられます。
塾の範囲外で生徒と接触し、何らかの問題が起これば塾の評判が落ちてしまいます。
簡単にSNSで噂が広まる時代ですから、生徒とプライベートな関係を持つことは危ういと思ってください。
生徒から連絡先を教えて、と言われた時は、断りにくいもの。
しかし、塾で禁止されていることを伝えてしっかり断りましょう。
もちろん、こちらから生徒の連絡先を聞くのはご法度です。
セクハラをする
セクハラ行為がアウトなのは、誰でもわかるでしょう。
セクハラは生徒の気持ちを無視して自分の欲求を満たしていることになります。
誰も見ていない、などと考えるのは慢心です。
不快感を感じた生徒はもちろん、近くにいた別の生徒や講師、保護者から教室長にセクハラ行為が暴露されることもあり得ます。
生徒に手を出す教師がいるという評判がたてば、塾側から損害賠償を請求される可能性がありますし、保護者が訴えるかもしれません。
ただし、セクハラの範囲は非常に広く、塾講師自身が気づかないうちにセクハラを行ってしまうこともあるかもしれません。
人事院では、セクハラの定義を以下のように紹介しています。
① 他の者を不快にさせる職場における性的な言動
② 職員が他の職員を不快にさせる職場外における性的な言動
引用:人事院セクシュアル・ハラスメントについて
つまり自分がどう思う蚊に関わらず、相手が不快感を感じた場合はこれがセクハラに当たるわけです。
例えば、頭や肩を触る、授業中に性的なジョークを言う、容姿をからかう等はセクハラとなる可能性があります。
ちょっとしたコミュニケーションやユーモアのつもりが、生徒にとってはセクハラになってしまうこともあるので気を付けてください。
暴力は厳禁
熱心な指導は良いのですが、それが暴力に繋がってしまったら大問題です。
多数の生徒の中には、自分と相性の悪い子もいるかもしれません。
また自分が「お客様」であることを理解している生徒なら、塾講師に対して辛辣な言葉を投げかけてくる場合もあります。
馬鹿にされたり、態度が悪かったりすれば、怒りたくもなるでしょう。
しかし、ここで手を上げてしまえば、悪者になるのは塾講師です。
当然保護者は怒鳴り込んでくるでしょうし、塾はクビになるでしょう。
ただ怒りに任せた暴力というだけではなく、指導上の一環として「体罰」を用いることもできません。
学校でも体罰が問題化している時代、恐怖心を背景にした指導は世間には受け入れられないでしょう。
なお、殴る蹴るするだけでなく、暴言を吐くことも問題視されます。
個人情報の漏洩
塾には、名前、住所、そして成績や志望校に至るまで生徒の個人情報がたくさん集まっています。
これらの情報は指導をする上では欠かせないものですので、塾講師なら簡単にアクセスできるでしょう。
しかし、これらの情報を生徒側の許可なく外部に漏らすことは厳禁です。
大学の友達とのアルバイト談義中、うっかり個人情報を口にしてしまう。
SNSに生徒の情報を書き込んでしまう。
軽い気持ちでやったことが、大問題になるかもしれません。
また、良かれと思ってやったことが情報漏洩に繋がる可能性もあります。
個人情報保護法ヒヤリハット事例集には、次のようなケースが紹介されています。
学習塾で、生徒同士のトラブルが発生し、生徒 A が生徒Bにケガをさせてしまった。
生徒Aの保護者は生徒Bとその保護者に謝罪するため、生徒Bの連絡先を教えてほしいと学習塾に尋ねてきた。
学習塾では生徒名簿に記載されている生徒Bとその保護者の氏名、住所、電話番号を教えてしまいそうになった。
出典:個人情報保護委員会ウェブサイト
生徒Aの保護者は個人情報を悪用するつもりはないでしょうが、生徒Bの保護者が承諾する前に連絡先を教えてしまうのは、NG行為です。
他にも、仕事を家に持ち帰ろうとして生徒の個人情報を入れたUSBを無くしてしまう、PCがウィルスに感染して個人情報を盗まれるという事態も想定されます。
個人情報の扱いは、慎重に行ってください。
塾の掛け持ちが禁止されている場合も
意外かもしれませんが、他の塾で働くことを禁止しているところもあります。
塾講師のアルバイト募集欄にWワークOKと書いてあっても、他の塾との掛け持ちはNGという場合もあります。
これには、塾講師ならではの理由があります。
塾にはそれぞれ、長年がけて作られた指導ノウハウや教材が存在します。
他の塾で働くことで、社外秘のノウハウが外部に漏れてしまうかもしれません。
また、今の塾であなたが受け持っている生徒の個人情報が漏洩する可能性もあります。
今働いている塾にとって、別の塾はライバルです。
ライバルに情報を渡したくないのは当然ですね。
もし、Wワーク可能な塾で働く場合も、他塾で働く前に「他の塾で働いてもよいか」を聞いておくことをお勧めします。
まとめ
塾講師として働く上では、様々なタブーを認識し、クビにならないよう気を付けて行動する必要があります。
ここで上げたもの以外にも、その塾独特の禁止行為があるかもしれません。
働き出す前に、事前説明や塾との契約書をしっかり確認してください。
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