
聞かれた問題がわからない時の対処法2つ
生徒に聞かれた問題がわからないとき、人によっては以下のような対処を取る方もいます。 ・わかっているふりをしてごまかす ・知ったかぶりをして、あいまいな説明をし、話題を変える ですが個人的には、上記のような対応はおすすめしません。 なぜなら、生徒さんは意外と講師のことを見ていて、「この先生は適当なことを言っているな」「この先生、この問題わかってないんだな」ということを見抜いている場合が多いからです。 ですので、下手にごまかしたり、知ったかぶりをすると、生徒との信頼関係を大きく損ないます。 一度信頼関係を損ねてしまうと、「こちらの説明を真面目に聞いてくれない」「授業に集中してくれない」「進路などの悩みを打ち明けてくれない」など、その後の指導に大きな支障が出ることも考えられます。 そういったことが起きないような対処法について、以下でお伝えいたします。一旦保留にさせてもらい、次回詳しく説明する
1つ目のおすすめ対処法は、「一旦保留にさせてもらい、次回詳しく説明する」というものです。 「そんなことをしたら、問題がわかっていないことがバレてしまうじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。 ですが、私が生徒さんと関わっている経験上、ごまかしたり、知ったかぶりをしても、基本的にはバレていると思った方がいいと思います。 どっちみちバレてしまうのであれば、「問題がわかっていない」ことを正直に伝え、次回以降に説明を持ち越すことをおすすめします。 以下に、具体的な対処の流れを箇条書きにしていますので、参考にしてみてください。 ・対処法1「一旦保留にさせてもらい、次回詳しく説明する」 生徒さんにわからない問題を聞かれる。 ↓ 少しの間考えて、いますぐ説明できるかどうか判断する。 ↓ いますぐ説明できなそうであれば、「すみません、この問題、いま説明するとうまく説明できないかもしれないので、次回まとめて説明させてもらってもいいですか?」と聞いて了解をもらう。 ↓ 次回までに、わかりやすく説明できるように授業準備をしておく。 ↓ 次回授業時に、「前回説明を保留させてもらっていた問題の説明をまずしますね」と言って説明を行なう(生徒さん自身が、問題を聞いたことを忘れている場合もあるので)。 このように、たとえ問題がわかっていなくても正直にそのことを伝え、次回に持ち越しさせてもらえば、信頼関係を損なうことはほとんどありません。 普段の人間関係を想像してみていただきたいのですが、「わかったふり」や「知ったかぶり」は、その人への信頼を大きく低下させます。 ぜひ、上に挙げたような対処法を参考に、できるだけ誠実に生徒さんと向き合っていただけたらと思います。1.2.別の問題演習をやってもらっている間に考える
もうひとつの対処法は、「別の問題演習をやってもらっている間に考える」というものです。 1つ目の対処法は、「どう考えても今すぐには説明できない」というレベルの問題に対する対処法でした。 この2つ目の対処法は、「少し考える時間があれば説明できそう」な問題への対処法になります。 塾の授業では、問題演習の時間をもうけることも多いと思います。 その時間に、「聞かれた問題の解説を考えておく」という対処法です。 以下に、具体的な流れを記載していますので、参考にしてみてください。 ・対処法2「別の問題演習をやってもらっている間に考える」 生徒さんにわからない問題を聞かれる。 ↓ 少し考える時間があれば説明できる問題かどうか判断する。 ↓ 少し考える時間があれば説明できそうであれば、「すみません、この問題、少し解説を考える時間をもらいたいので、一旦ここの問題演習を◯◯分計ってやってもらっていいですか?その間に解説を考えます」と伝えて、問題演習をしてもらう。 (この時してもらう問題演習は、すぐに説明できるレベルのものを選ぶ) ↓ 生徒さんが問題演習を解いている間に解説を考える。 ↓ 問題演習が終わって、その問題の答え合わせ・解説が終わったら、あらためて聞かれた問題の解説を行なう。 お伝えした、これら2つの対処法を用いることで、「わからない問題を聞かれる」というピンチな状況が発生しても、生徒さんとの信頼関係を崩すことなく授業を進めていくことができるでしょう。
信頼関係を崩さないために大切なこと・予防法
1章では、「生徒さんとの信頼関係を崩さないこと」に焦点を合わせた対処法についてお伝えしてきました。 私は、塾講師として仕事をする際になにより大切なのは、「生徒さんに誠実に向き合うこと」だと考えています。 わからない問題を聞かれたときに、 「子どもだから誤魔化せるだろう」 「今答えることはできないし、とりあえずうやむやにしておこう」 「別の話に話題を変えて、説明を避けよう」 「むずかしい言葉を使って、とりあえず説明した感じにしておこう」 といった対応はすべて信頼を失いますし、生徒さんは講師のそういった態度にかなり敏感に気づきます。 あなたも、自分が子どもの頃に、「この先生信頼できないな...」「この大人、こっちが子どもだと思って適当なこと言ってるな」と思った経験があるのではないでしょうか。 今は、私たちがその「先生」であり「大人」側です。 私たち塾講師は、生徒さんと授業で関わる中で、生徒が「大人の中にも信頼できる人はいるんだな」と思うか、「大人はみんな信頼できない、軽薄な人ばかりだ」と思うか、という責任の一端を担っています。 だからこそ、誠実に対応することがなにより大切です。 とはいえ、塾講師としては、「聞かれた問題を説明できない」という状況はできるだけ避けたいものだと思います。 最後に、「聞かれた問題がわからない、という状況をつくらないための予防法」をご紹介いたします。 それは、「むずかしい単元、自分が十分にわかっていない単元については授業準備をしっかりしておく」ということです。 当たり前のことではあるのですが、「次回の授業は説明のむずかしい単元を扱うな」「次回扱う単元、自分の理解が十分ではないな」とわかっている場合には、その授業準備をしっかりと行なっておきましょう。 「それがわかってれば苦労しない」「当日急にむずかしい単元を扱うことがあるから、困るんじゃないか」という方もいらっしゃるかもしれません。 その場合には、「毎回授業の最後に、次回扱う単元を生徒に伝えておく」ことをおすすめします。 「次回はこの単元を取り扱いますね」と伝えておくことで、次回授業の内容が確定できます。 もし、次の授業中に単元外のことを聞かれた場合、「その内容は今日扱う時間をつくれないから、次回詳しく説明しますね」と言って説明を保留することができます。 そうすることで、不測の事態をできるだけ避けることができるでしょう。
3.予防法、対処法を知り、不測の事態に備えよう!
ここまでお伝えしてきたように、「生徒さんにわからない問題を聞かれた」場合であっても、信頼関係を崩さずに誠実に対応していくことは可能です。 上で伝えたような対処法・予防法を実践していただくことで、生徒さんとの信頼関係を保ちながら、焦らずに授業を進めることができるようになります。 ぜひ実践してみてください。レア求人・スカウトメールの通知を受け取れます!
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