高卒でも塾講師になれる場合はある
結論から言うと、高卒や大学中退でも塾講師にはなれます。 採用条件を見てみると、「高卒可」「学歴不問」となっている塾もありますし、稀にですが高卒で塾講師をしている人も実際にいらっしゃいます。 ですが、「大学卒業」あるいは「大学生」が採用条件となっている塾のほうが多いですし、高卒だと「勉強することの楽しさや奥深さを教えられないのではないか」と保護者の方が不安に思うことも。 無理ではありませんが、少し難しい面はあるでしょう。狙うなら補習塾!
受験を目的とした塾や大手の塾だと、やはり学歴が重視される傾向にあります。 高卒で塾講師を目指すのであれば、規模が小さめの塾や小中学生の補習を中心とした、あまり高い学力を要求されず、人柄中心で採用を行っている塾の求人を中心に探してみることをおすすめします。 探す際は、できれば自分の地元がおすすめ。 「大学は行っていないけれども、高校は県で1番偏差値が高い」などの部分を評価してもらえるでしょう。「コミュニケーション力の高さ」をアピールしよう
採用の際のアピールにも気を配ることで、より採用してもらえる可能性は高まります。 実際に塾で生徒の成績を伸ばせる先生というのは、学歴がある先生や勉強ができる先生ではなく、「生徒と上手くコミュニケーションが取れる先生」や「生徒のやる気をうまく引き出せる先生」。 そのため、志望理由書や面接の段階では、以下の内容をアピールするといいでしょう。
・他人の気持ちに寄り添える力があること
・他人の心を捉えることに長けていること
・教えること、講師業への熱意
大学に行かなかったことや中退したことは採用試験ではハンデになりますが、それ以上の塾講師への適性や、「なぜ、それでも塾講師をしたいか」という理由をしっかり示せば、理解してくれる経営者はいます。
また、学力に問題はないことと、自己研鑽を怠らない姿勢を示すためにTOEICや英検、数検などを取っておくことも役立つでしょう。
最初から正社員は難しい
高卒で塾講師を目指す場合、いきなり正社員になることは難しいことも覚えておきましょう。 というのも、学歴に関係なくそもそも「正社員の塾講師の求人」は数が少ないからです。 多くの塾では、講師のほとんどは契約社員やアルバイト、パートになります。 正社員になれるのは人気のある講師や、あるいは医学部・難関大合格を専門とする予備校に勤める講師など、ほんの一握り。 最初から人気講師にはなれませんし、医学部専門予備校などでは偏差値の高い大学を合格していないと採用してもらえません。 高卒から塾講師になる場合、最初は採用ハードルの低いパートやアルバイトで始め、ステップアップを目指しましょう。塾講師に興味があるなら、こちらの職業もおすすめ
高卒でも塾講師になることはできます。 しかし、その道のりは厳しいものになってしまうかもしれません。 もし「小学生〜高校生に勉強を教える」ということに強いこだわりがないのであれば、高卒の求人が多い、類似した職業も一緒に検討することをおすすめします。 以下にいくつか紹介しますので、「自分はなぜ塾講師になりたいと思ったのか」を考えながら読んでみてくださいね。塾の運営・事務スタッフ
「塾で働きたい」と思っているのならば、講師業以外にも運営スタッフや事務スタッフという方法もあります。 ある程度大きな塾になってくると、塾は授業を主にする講師、生徒マネジメントや営業などをする運営、事務作業をする事務に別れて仕事をします。そのうち、運営スタッフや事務スタッフであれば直接勉強を教えることはないので、高卒以上可の条件の求人が増えてくるのです。 運営スタッフは新規の塾生を増やすために営業をしたり、今塾に通っている生徒が最大限実力を発揮できるように講習プランを提示したり、生徒マネジメントをしたりするのが仕事。 勉強を教えるとはまた違った立場で生徒の成長を応援できる一方、塾全体の経営や利益について考えなくてはならない難しい立場になります。 事務スタッフは来客対応や電話対応等、データ入力などが仕事。 最初に生徒や保護者に接する立場になるため、「塾の顔」として塾全体の雰囲気や印象を左右します。 アルバイトやパートの求人がほとんどですが、その分自分に合わせた働き方もしやすくなるでしょう。 運営スタッフになりたいのであれば営業・接客の経験が、事務スタッフなら総務や経理などの経験があるといいですよ。幼児教室の先生
「子供に教える仕事がしたい」と思っている人におすすめなのが、赤ちゃん〜幼稚園児くらいの子供を対象に知育を行う幼児教室の先生。 「知育」というと難しそうに聞こえてしまいますが、子供にゲーム感覚で数や形、ひらがななどを教えたりするのが仕事。 ですから、勉強が苦手でも大丈夫ですし、高校卒業でも応募可能な求人も多くなります。 小さい子供ほど成長スピードも早いため、教えたことはぐんぐん吸収していきます。 「子供の学びを応援する」というやりがいは塾講師以上に感じられるはずです。 正社員の求人が比較的多いのも魅力。 保育士の資格や子育て経験があると、より有利になるでしょう。学童・フリースクールなどのスタッフ
「子供の成長のサポートをしたい」のであれば、学童やフリースクールのスタッフという道もあります。 学童スタッフとは、放課後児童クラブや学童保育などで小学校帰りの子どもたちと遊んだり、宿題をする様子を見守ったりする仕事。 親の帰りの遅い子供たちの、「第二の家」となる場を提供するので、非常に子供たちと近い位置から彼らの成長の手助けができます。 「普段は夕方からの仕事だが、土曜日や夏休みなどは朝から子供たちと接する」という勤務形態も、塾講師と少し似ているでしょう。 フリースクールは、不登校や学校に行かない生徒に学びや居場所を提供するのが仕事。 運営をしたりイベントを企画したりするだけでなく、仕事の一環として勉強を教える業務も発生します。 生徒一人ひとりの悩みや問題にじっくり向き合い、子供たちの成長をサポートできるやりがいのある仕事です。 フリースクールの場合、スタッフの多くはボランティアでの募集になります。 仕事にしたい場合は、施設長ポジションを目指すようにしましょう。高卒でも塾講師になれる可能性は十分にある
高卒でも、塾講師になることは可能です。 もし目指す場合は、「生徒の気持ちに寄り添える力」「講師業への熱意」をアピールして、塾講師としての適性を示しましょう。 また、塾講師にこだわらず、似た仕事を検討するのもおすすめ。 「子供の成長を支えたい」「子供に寄り添う仕事がしたい」と思って塾講師を志望したのであれば、学歴のハードルが低い塾の運営スタッフ、幼児教室の先生などもいいでしょう。 学童のスタッフなどでも、勉強を教える機会はあります。 「自分は何をしたいのかな」と考えて、ピッタリの仕事を見つけてくださいね!レア求人・スカウトメールの通知を受け取れます!
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