・授業に関する仕事
・授業以外に必要な仕事
「思っていた仕事と違った!」とならないために、塾講師を志望するなら仕事内容を確認しておくと良いですよ。
授業に関する仕事内容
塾講師としての仕事の要である「授業」。 わかりやすく、無駄なく授業するためには事前準備などが欠かせません。 まずは、授業するために必要な業務をご紹介します。 塾には集団指導や個別指導、受験を目的とした予備校や補習塾などのタイプがあります。 また、小学生から高卒生まで対象年齢もさまざま。 しかし、どの塾でも授業のために必要な業務は大体同じになります。授業の予習
無駄なくポイントを押さえて授業するには、何をするかを理解し、授業中に扱う問題が解けるようになっている必要があります。 そのため、授業で扱う部分の予習は塾講師には欠かせません。 ただ問題を解くだけでなく、以下の点に注意しながら、「教える目線」でテキストの内容をチェックしていきます。
・わかりやすく説明するにはどうしたらいいか
・生徒がつまずきそうな部分はどこか
・今回の授業の目標をどこに設定するか
・宿題はどの範囲を出すか
予習するときは、できるだけ解答を見ず、自分で考えて解くことがポイント。
答えを見ずに考えることで、より生徒に近い目線で考えられるため、つまずきやすいポイントがわかりやすくなります。
「そのテキストの内容だけで十分なのか」を確認するためにも、レベルの違う他テキストや他社の問題集などまで目を通しておくとベターです。
授業計画やカリキュラム作成
分かりやすく授業時間内にまとまった授業のためには、授業計画をきちんと立てておくことも重要です。 「どの問題にどれくらい時間をかけるか」の時間配分を考えたり、板書計画を作ったりすることで、時間ぴったりに授業が終わるよう計画を立てておきます。 生徒に分かりやすく伝えるため、たとえ話を考えたり、プリントを作成したりする場合もあるでしょう。 また、塾にもよりますが、講師は「1回の授業で何をするか」の計画だけでなく、数ヶ月、1年単位でのカリキュラムも作成する必要があります。 学校の定期テストでの順位アップや受験などの目標に応じて、1回の授業でどれくらい進めばいいのか、どのテキストを使っていくのかを考えなくてはなりません。指導記録
授業後には、次の講師への申し送り、もしくは教室長や保護者との共有のためにも「今回どんな授業だったか」を記録しておかなくてはなりません。
・授業実施日時
・科目と指導講師名
・授業のテーマ、何を勉強したか
・使用したテキストとページ
・宿題の範囲
・授業中に生徒がつまずいた部分やできるようになったこと、態度など
・次回予定
以上の内容を、誰が読んでもわかりやすいよう簡潔にまとめて書くのです。
指導記録は保護者面談を行ったり、生徒の進捗を確認したり際に教室長が参考にする資料となりますし、塾によってはコピーして保護者に送付するところもあります。
直接授業内容を見られない保護者にとっては先生をはかる重要なバロメーターになりますので、丁寧に書くことを心がけましょう。
授業以外に関する仕事内容
塾講師の仕事は、もちろん授業以外にもあります。 実際に塾講師をやってみないと授業以外の仕事は想像がつきにくいですが、これも生徒の成績をあげるためには重要な部分。 以下では、授業に直接関係ない仕事についてご紹介します。生徒のモチベーションアップ
塾講師がいくら分かりやすく、楽しい授業をしていてもそれだけでは生徒の成績は伸びません。 宿題をしたり、自習したりすることで授業内容を身に着けてもらわないといけないからです。 そのために大切なのが、「生徒本人のやる気」。 授業中に褒めたり、雑談して信頼関係を高めることで宿題への取り組み方や授業への態度も変わってきます。 また、志望校合格などの目標とそこまでの道のりについて生徒と共有することで、「じゃあ、今週はこの単元ができるようになればいいんだ!」と思ってもらうことも重要。 生徒の学習効率をあげるために、塾の授業以外でも勉強するように積極的に働きかけていかなくてはなりません。テストの監督や採点
多くの塾では土曜日や日曜日に行われ、それまでの授業内容の確認や塾内でのクラス分けなどに利用されるテスト。 塾講師はテストの配布や回収、テスト中にカンニングなどの不正をしないかの監視役となります。 回収したテストは、ただ採点して返すだけでなく自分の授業の振り返りとしても活用できます。 生徒の間違いが多い部分はもう一度授業で説明し直したほうがいいかもしれませんし、解けている生徒と間違えてしまった生徒の差を考えることで正解するために大切なポイントも分かります。生徒からの質問受け答え
生徒との信頼関係ができてくると、質問を受けることも増えてきます。 授業中に分からなかったところや学校の宿題、進路について聞かれるようになるでしょう。 アルバイトでも生徒にとっては「先生」。 「わからない」とはなかなか言えませんので、あらかじめ生徒の志望校などについて情報収集し、つねに担当科目の勉強を怠らないようにして、何を聞かれても適切に答えられるように準備しておかなくてはなりません。 時には友人関係や恋、家庭環境について相談されることも。 もちろん話が重い場合や、わからない場合は一人で抱え込まないことも重要です。 「自分の手に負えない」と思ったら、社員や目上の人に相談しましょう。保護者対応・電話対応・掃除など
夏休みや冬休みに行われることの多い保護者面談や、保護者や塾に興味を持った人からかかってくる電話対応などが業務に入る場合もあります。 ただし、これらは塾によって社員が行うパターンもあるため、働く前に聞いてみるといいでしょう。 保護者面談に講師が参加するメリットとしては、生徒の授業時の様子を正確に伝えられる点、保護者の方と直接話すことで目標をしっかり共有できる点などがあります。 直接話すことで、保護者からの信頼もアップするでしょう。 ただし、実際に保護者と話す場ではものすごいプレッシャーがかかります。 特に若い先生や緊張しがちな講師の場合だと、思ったように話せなかったり、しどろもどろになってしまって「頼りない」という印象を持たれてしまうことも。 特に最初のうちは、保護者面談は社員のみが行うタイプの塾にすることをおすすめします。 掃除についても同様で、アルバイトが業務時間前後に行う場合と、専門業者を頼んでいる場合とがあります。 思わぬ拘束時間が発生してしまう場合もあるので、こちらも気になる場合はバイト前に聞いておきましょう。塾講師の仕事内容は授業以外も多い
塾講師の仕事内容は大きく分けて「授業の準備など」と「生徒対応など」の2種類。 良い授業や生徒の成績アップなどのためにはどちらも欠かせません。 はじめての頃や、凝った授業をしようとすると、授業そのものよりも、授業の予習や計画作りなどに取られる時間のほうが多くなることもあるでしょう。 生徒の質問や相談に対応していると、予想外に長い時間を取られてしまうこともあります。 しかし、生徒の成績や人間的な成長を願って真面目に仕事をすれば、生徒たちにその気持は伝わります。 自分の頑張りが生徒の成長に直結する塾講師。 授業以外の「目に見えない部分の仕事」も多く大変ですが、その分やりがいも大きい仕事ですよ。レア求人・スカウトメールの通知を受け取れます!
会員登録はこちら
関連記事
【脱金欠】大学生バイトの時給平均は○○円!稼げる職種5選や効率よく働く3つのコツを紹介
「大学生バイトの平均時給はどれくらいなのかな?」 「みんなはどれくらい稼いでいるんだろう」 「ど…
2022年7月9日初めてのバイトで塾講師はアリ?おすすめの理由と初出勤時の注意点を解説
接客や飲食、事務作業などバイトには様々な職種がありますが、中でも大学生に人気なのが「塾講師」。 …
2022年7月5日頭が悪い人はむしろ塾講師に向いている?塾講師バイトに必要な能力とは
塾講師には、当然ですが勉強が得意な人が多いですよね。 そのため、「自分は頭が悪い」と思っている…
2022年3月11日シニア塾講師の年齢制限について-塾経営者が求める8つの事とは?
塾講師として活躍している講師の中で、ちらほら見かけるのが「シニアの塾講師」。 現役世代からずっと…
2021年10月31日塾講師の働き方の一つ「業務委託」とは?働く上での注意点を解説!
塾講師として働く際、「アルバイト」「パート」以外に「業務委託」という形式の求人を見て「これはなん…
2022年5月16日塾講師バイトの時給って本当に高いの?コマ給を時給換算して考察
大学生に人気のアルバイトである塾講師。 「塾講師って稼げるらしいよ」 そんな話を聞いたことの…
2021年7月12日