「生徒がなかなかやる気になってくれない」
「一緒に勉強計画を立てても、計画通りに進んだことがない。」
このようなお悩みを抱えていませんか?
一生懸命に生徒と接していても、真面目に勉強してくれないと心が折れてしまいますよね。私自身も塾講師として同じような悩みを抱えていました。
この記事では、個別指導の塾講師として5年間働いた私が、勉強計画を立てるうえでの大切なポイントについて紹介します。
また、生徒の性格に合わせた勉強計画の立て方も解説します。
ぜひ最後までお読みください。

計画通りに勉強をするための大切なポイント
やる気のない生徒に勉強を促すことほど辛いものはないですよね。
勉強をすることは楽しくないと思い込んでいる生徒を、やる気にさせるのは難しいことです。
ここでは、生徒をやる気にさせ、途中で計画を投げ出さないようにするためのコツを3つ紹介します。
定期的な言葉がけ
生徒のモチベーションを落とさないように、定期的に言葉がけをすることは思った以上に大切です。 小学生から中学生の生徒さんは誉めてもらいたいという気持ちが強い傾向にあります。そのため、前向きに勉強に取り組んでいたら定期的に誉めましょう。 間違っても「塾で勉強するのは当たり前」という態度はとってはいけません。 正論ではありますが、やる気の無い生徒には逆効果です。 誉めるポイントは成果ではなく、過程を誉めると効果的です。 この段階で正解率や点数は気にする必要はありません。授業の最後は進捗確認
定期的にどこまで進んでいるのかをチェックするようにしましょう。 人の心理として、人から見られている方がモチベーションを保ちやすい傾向があります。 この性質を逆手にとって、授業の最後などに進捗を確認する流れを定番化すると良いでしょう。 週に1回だけの授業でも、その最後に「今日はこれだけ進んだね!」や「来週はここまで進めよう!」という言葉がけは思った以上に生徒をやる気にさせます。確認テストで定着度確認
ある程度実力がついてきたら、勉強した内容の定着度をワークや参考書の問題を使ってテストすることをおすすめします。 そこで高得点が取れたら、自信になりやる気アップにつながります。 あくまでモチベーションを上げることが目的なので、確認テストのレベルには注意が必要です。 必要以上に難易度が高いと、生徒の自信を奪いかねません。 基礎的な問題しか解けなくても、きちんと正解できる実力があれば成績に反映されます。 成長を焦ることなくじっくり見守りましょう。
コツコツ型の勉強計画
勉強計画一つとっても、性格によって気を付けるべきポイントはさまざまです。
ここでは、コツコツ型の生徒に向けた勉強計画の立て方を紹介します。
一日単位で勉強量を決める
コツコツ型の生徒は、毎日同じ時間に同じ量の勉強量をこなすことでモチベーションを維持する傾向があります。 そのため、1日単位で綿密にやるべきことを細分化することをおすすめします。 注意すべきポイントは、コツコツ型の生徒は1日にやるべきことが終わらないと、次の日からやる気をなくす傾向がある点です。 そのため、1日の勉強量は余裕を持たせましょう。 例えば1時間4ページやる実力がある子には1時間3ページの計画といった具合です。分からないポイントをその都度解消してあげる
コツコツ型の生徒にとって一番やる気をなくすタイミングは、思い通りに進まなくなった時です。 勉強でいえば、「分からないポイントにつまずいたとき」だといえるでしょう。 そのため、塾で教えられるタイミングで、できる限り分からないポイントを解消してあげましょう。 万が一忘れてしまっても大丈夫なように、授業メモを渡しておくのも効果的です。
スピード型の勉強計画
コツコツ型の生徒と対をなすのが、スピード型の生徒です。
コツコツ型の生徒の勉強計画とは対照的なので、まず生徒がどちらの傾向が強いのかを見極める必要があります。
スピード型の勉強計画の立て方についても見ていきましょう。
一週間単位で勉強量を決める
スピード型の生徒はやる気のムラが激しいです。 そのため、1日ごとに勉強量に差が出るのは仕方がないことだといえます。 なので、1日ごとに勉強量を計画するのではなく1週間単位で計画を立てるのが効果的です。 ある程度期間を長めにとることで、その日のその日のコンディションに合わせて勉強を進められます。まずは一通り終わらせる
スピード型の生徒は、とにかく先に進めたがる傾向があります。 そのため、その好奇心に応えて、どんどん予習を進めるのは効果的な勉強計画です。 もちろん1つの単元にかける時間が短いため、分からないポイントも多く出てきます。 これは、一見すると悪い傾向のようにも見えるでしょう。 しかし意外なことに、スピード型の生徒は物事の前後関係を理解できている分、あっさり理解してくれる傾向があります。 全体像を把握してできているため、その後の成長も目覚ましいものがあるのもスピード型の特徴です。
まとめ
生徒のやる気を維持させるためには、適切な言葉がけと生徒の性格にあった指導方針を立てることが重要です。 特に生徒の性格はある程度、信頼関係が成立しないと見えてこない部分もあります。 日ごろからコミュニケーションをとって、生徒の性格傾向をつかみましょう。関連記事
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