みんなと違うと不安…。大学生はバイトしないと就職に不利なの?
就職活動の自己アピール例文を探すと、バイト経験を上げているものがたくさん見つかります。
だからこそバイトをしていない大学生としては、
「バイト経験もないなんて、就職に不利なんじゃない?」
と悩ましいのではないでしょうか。
この記事では、バイト経験がない大学生は就職で不利なのかどうかを考察していきます。
バイトしないと就職に不利とは限らない
バイト経験は就職活動において武器の一種にはなります。
ただし、就活の決め手になるほど有利な武器というわけではありません。
したがって、大学生がバイトしないと就職に不利と言い切ることはできません。
バイトをしていない人でも就職できるの?
バイトをしていることは、就職の必要条件ではありません。
実際に学生時代にバイトをせずに就職している人はいます。
リクルートグループ等の就活情報を読み込めば、就職活動ではバイト経験というよりは企業への熱意をアピールすることが重要だと分かるでしょう。
また、バイト経験と一口に言っても様々な物があります。
確かに約8~9割の大学生はバイトをしているので、バイト経験がない大学生は少数派になります。
とはいえ言われたことをただこなしているだけの仕事や、失敗を繰り返して辞めてしまったバイトなどは就職活動でもさほど役に立たないでしょう。
バイトをしていないことを極端に卑下する必要はありません。
就職活動の例文にはよくバイトが取り上げられているけれど大丈夫?
就職活動では、企業に自分を知ってもらうことが大事です。
最近では通常の自己PRに加えて「ガクチカ」=「学生時代に最も力を入れたこと」がよく聞かれる傾向にあります。
「ガクチカ」と言われても、どのようなことを取り上げてよいのか悩んでしまう人は多いのではないでしょうか。
そんな中具体的な経験を盛り込みやすいバイトは、比較的書きやすい題材と言えます。
学業やボランティアに比べ、給与が発生する分自分でも真剣に取り組んだという実感があるのかもしれません。
特に売上向上に貢献できたとすれば「ガクチカ」に書きやすいと考えるのは当然と言えます。
しかし具体的なエピソードで自己紹介ができるなら、「ガクチカ」がバイト経験である必要はありません。
さらに「ガクチカ」で企業が注目しているのは、取り組みの結果というよりは取り組みの過程であると言われています。
どのような姿勢で物事に当たるのかをアピールするツールが「ガクチカ」です。
部活動・ゼミ・学業などを題材にしても、充分企業に自分を知ってもらうことができるでしょう。
バイトをしている人の方が人脈や社会経験が得られるのでは?
バイトをしていないからと言って就職活動に大きな影響が出るとは考えらえません。
とはいえ、バイトをすることで、就活を有利に進められる場合もあります。
例えば、自分が将来働きたい業界でバイトをするというパターンです。
バイト中に業界の内容を予習でき、未経験のライバルに差をつけることができます。
バイト先で気に入られて、そのまま就職するというルートもあるでしょう。
またバイトの中で知り合った人々と人脈を築くことで、就職活動に役立つ情報を手に入れることもできるかもしれません。
他にも接客のバイトで敬語を学べる、塾講師のバイトで人前で話す自信を身に着けるなど、バイト先には社会で役立つスキルを獲得するチャンスが豊富にあります。
バイトをするべきか、迷ったときの選択ポイント
バイト経験は就職活動に必須ではありません。
ただ経験があった方が、就活の武器が増えるとはいえます。
バイトをすべきか迷ったときは、次のポイントを見直してみましょう。
バイトが大学生活の邪魔をしないか
まず大学生活とバイトが両立できるかを考えましょう。
バイトにのめりこみすぎて留年を繰り返し、結局大学中退してしまうというパターンもあり得ます。
こうなれば新卒での就職活動という前提自体が崩れてしまいます。
特に実習や研究が忙しい学部に所属している場合は、バイトを始めた後のスケジュールがちゃんと回るかシュミレーションしてください。
就職試験勉強の時間が取れるか
希望している就職先に試験があるかどうかも調べておきましょう。
例えば公務員希望の場合は、公務員試験に合格しなければなりません。
民間企業でもSPIやTOEICの点数が重視されることもあります。
大学生は学業にプラスしてこれら試験対策に取り組む必要があるのです。
いくら面接でバイト経験をアピールしたいと思っても、試験で足切りを食らっては意味がありません。
バイトをする時間を試験勉強に費やした方がよいのか、よく検討しましょう。
バイト以外に打ち込めるものがあるか
バイトをしていなくても、部活や学業など大学時代に打ち込めることがあれば自己アピールの材料には困らないはずです。
例えば希望の職種が自分の専攻と一致している場合は、中途半端にバイトをするよりも学業の成績をアピールした方が効果的かもしれません。
逆に無気力な大学生活を送っていたり、夢中になれるものが見つからない人はバイトをして視野を広げるのも良いですね。
バイト経験は就職に影響するほど重要な要素とは言えません。
ないよりはあった方が自己アピールの武器は増えますが、学業や就職試験対策が疎かになるのでは本末転倒です。
バイトをする時は、大学生活とのバランスをよく考えてくださいね。