国語の点がなかなか伸びない
国語の勉強方法がわからない
国語をどう教えればいいのか分からない
現役の学生さんや国語担当の塾講師、家庭教師、教師さんの中には、上記のように悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
国語は勉強しなくてもある程度分かるからいいとつい後回しにしている人も多いのですが、コツを覚えればぐんぐん得点が伸びて、一気に得意になる教科です。
この記事では、国語の勉強方法に悩む人のために、国語が得意科目になる勉強方法を紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

国語はセンスではない!勉強の仕方で国語の点は上がる
国語はセンスだから勉強しても仕方がない、または国語は日本語だから勉強しなくても大丈夫と国語の勉強をしない人がいます。
国語力はすべての教科に通じるもの。国語力がないと数学の問題が読み解けない、英語の和訳ができないなど、他の教科でも得点が伸びないことがよくあります。国語は率先して勉強してほしいものですが、なかなか勉強が進まないという人も多いものです。
算数のように答えが一つではないからわかりにくいという人もいますが、実は国語の解答も一つ。というのも国語で点を取るためには、本文中に書かれていることを確実に答えることが大切なのです。本文を読み、感じることは人それぞれですが、解答として求められていることは本文中に書かれていることだけです。そのため記述問題であっても、細かい表現の差はあっても解答は一つになります。
センスがないから国語ができないは間違いです。センスは、勉強によって磨かれるもの。それぞれの勉強方法を覚えてコツコツと勉強を続ければ確実に国語の点は上がります。

漢字の勉強方法
漢字は、勉強した分だけ得点が取れる分野。漢字は勉強しなくてもいいという人もいますが、確実に点を取れるところで点を取れないのはもったいないこと。定期テストや入試でも漢字は合計20~30点ほど出題されることも多いので、漢字は満点を取るつもりで勉強しましょう。
漢字の勉強方法のポイントは次の4つ。
・漢字は数を決めて覚える
・漢字を読めるようになること
・ひたすら書いてテストをして覚える
・毎日続ける
順番に解説します。
漢字は数を決めて覚える
1日20個!など数を決めて覚えましょう。 いきなり大量に暗記しようとしても覚えられません。 確実に覚えられる1日20~30個を目標に暗記しましょう。漢字を読めるようになること
漢字を暗記するためには、まず漢字を読めるようになることです。 読めない漢字は書けないので、まずは漢字が読めるようになりましょう。 おすすめなのは、自分の学年より少し上の学年に推奨されている本や感じがたくさん出てくる漫画を読んでみる事です。 また、漢字の読みを覚えるときには音読みと訓読みの両方を覚えるようにしましょう。とにかく書いてテストをして覚える
漢字が読めるようになったら漢字を読みながらとにかく書いて、テストをして覚えます。 とにかく書くのは大変なので、例えば漢字一つにつき10回書く!など目標を決めて漢字を読みながら書きましょう。 読みながら書くと、漢字の書きと読みを同時に耳と目、手で覚えられます。 大切なことは、とにかく書くだけではなく本当に書けるようになったのかをテストすること。10回書いたらテストをして、覚えてない漢字をまた書くことを繰り返します。テストをすることで、ただ書くよりも早く漢字を覚えられるようになります。毎日続ける
コツコツと毎日続けることで身に付きます。 漢字は、高校卒業するまでに約2000文字を学習する必要があるものです。 たくさんの漢字を一気に全部覚えるのは大変なので毎日少しずつ、勉強する習慣を身につけましょう。-
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長文読解の勉強方法
国語が苦手な人には、「長文読解が苦手」という人が多いです。
長文読解ができるようになるためには、長文に慣れることや解答のルールを知ることが大切です。
読解問題の答えは必ず本文中に書かれています。
本文の中から答えを見つける作業が読解問題を解くコツ。
ここで覚えておきたいのは、国語が得意な人は本文中から答えを探しますが、国語が苦手な人は自分で考えようするということ。
国語のテストで点を取るためには答えを考えるのではなく、本文中から見つける力をつけることが大事という事に留意してください。
長文読解の勉強方法のポイントは次の5つ
・音読をして文章の中の情報を頭に入れる
・語彙力をつける
・要約するクセをつける
・本文中には線を引く
・記述力をつける
それぞれ解説していきます。
音読をして文章の中の情報を頭に入れる
長文に慣れるためには、本文を音読することです。 読解力をつけるためには読書を勧められることも多いのですが、テストで点を取るためには読書よりもテストや入試問題の問題文を音読することがおすすめです。 音読は、黙読よりも文章を読むことに集中できます。 文章を読むことが苦手な人は、文章を目で追っているだけで頭に入っていないということがよくあります。 音読すると目と耳から情報が入るので、より記憶に残りやすくなります。 論理的文章に慣れるためには、社説を読むのもおすすめ。 社説は質の高い文章が書かれているので難しい文章に慣れるためには最適です。 長文を読むことに慣れてくると文章を読むスピードも上がるので、問題を解くのも早くなります。語彙力をつける
長文読解を解くためには語彙力も重要です。 例えば国語の入試問題で、意味の分からない難しい言葉が出てくると一気に読む気をなくすということもあります。 語彙力とは、どれだけたくさんの言葉の意味を知っているかということ。 ことわざや四字熟語、慣用句なども含まれます。 語彙力が不足していると、文章の意味を把握することが難しくなります。 語彙力をつけるためには、日常生活の中でわからない単語に出会ったら意味を調べるクセをつけることです。 辞書はもちろん、手元にある時はスマホの検索機能を使うなどして徹底的にクセをつけましょう。 また、たくさんの語彙に触れるために、問題集に取り組むこともおすすめ。 それぞれの学年に合わせた問題集を購入し、繰り返し解いて語彙力を増やしましょう。要約するクセをつける
長文読解をするためには読解力を上げることも重要です。 国語が苦手な人は、問題は読めていても意味までは分かっていないことが多いです。 文章を読むときには、段落ごとに何が書かれているのか頭の中で要約するクセをつけましょう。 例えば、文章を読み、段落に書かれている内容を100字で表す練習を繰り返します。慣れてくると書き出さなくとも頭の中で要約が出来るようになり、記述力も見につきます。 また文章問題の答えは必ず本文中にあるので、段落を要約しているとどの部分に答えが書いてあるのかを推測できるようになり、問題を解くスピードも上がります。本文中には線を引く
長文読解を解くときには、本文中に線を引きながら読みましょう。なんとなく問題文を読んでしまうと、なんとなく答える原因になります。 長文読解では、本文中にある答えをどのように解答するかを問われます。 ここが重要だと思う部分や気持ちの部分、指示語の答えになるような部分を意識して線を引きながら読むと、本文中から抜き出す問題や指示語を問われる問題で答えが見つけやすくなります。記述力をつける
記述式の問題は何を書いていいのかわからないから苦手という人も多いです。 しかし、読解問題の答えは自分の考えを答えるのではなく、本文に書かれた内容を答えるもの。 本文中に答えはあるので、答え方のきまりにしたがい記述すると満点が取れる解答になります。 記述式の解答では、設問で求められていることは何かをまず考えることが大切です。 「なぜでしょうか?」など理由を聞かれている場合は、「~から、~ので」と答え、「説明しなさい」などの場合は「~ということ。」と答える必要があります。 設問の条件通りに解答することも重要。 本文中から抜き出すという条件であれば、一字一句違わず本文中から抜き出すことです。 そのほかにも「○○という言葉を使って」「○○字以内で」など答えるための条件が提示されている場合は、条件を守って解答しましょう。 このように長文読解では、問題文を正しく読めるかということもポイントになります。
文法問題の勉強方法
国語は日本語だからわかりやすいと考える人が多いとは先ほども述べましたが、文法は勉強していないと確実に点が取れない問題です。
いつもは感覚的に使っている言葉を、論理的に説明するのはとても難しいことだからです。
文法を理解するためには、助詞や品詞の分類などを覚えて使えるようになることが第一歩です。
文法の活用形や助詞、品詞の分類をある程度覚えたら、練習問題を解いていくようにしましょう。
問題を解くときには、一つの文章を文節や単語ごとに分けて文章の構造を把握してください。
国語の文法問題は、問題を解いて間違えた問題を解き直すことを繰り返すことで、とにかく文法に慣れることが重要です。

古文の勉強方法
中学生以上の場合、国語の中に古文が含まれてきます。
苦手意識を持ちやすい古文ですが、古文にも勉強法があり、コツを押さえることで古文の得点もぐんぐん伸びていきます。
古文に苦手意識が強い人は古文の文章に慣れていない人が多いです。
古文に慣れるためには、まず一度教科書に載っている原文を暗記するほど音読すること。
繰り返し音読することで古文の独特のリズムに慣れ、苦手意識も薄れていきます。
このときに同時に和訳も音読して覚えると本文と関連付けて覚えやすくなります。
また、古文単語や歴史的仮名遣いも覚えていくようにしましょう。
古文単語は現代語と似ているようで異なる意味があることも。
正しい意味を覚えることで、古文を正しく理解できるようになります。
古文は文法を暗記することも大切です。とくに、係り結びの法則、助詞や助動詞の意味や敬語の使い方などは頻出なので、しっかりと暗記しましょう。
現代文の文法と同様に、ルールを覚え問題を何度も解くことで古文の文法に慣れていきます。
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古文上達 基礎編 読解と演習45(Z会)
まずは古文の基礎を固めたいという方におすすめの定番の1冊。センターでのみ古文を利用する方にもおすすめです。
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漢文の勉強方法
漢文は、句法を覚えたらとにかく問題に取り組むことです。何度も問題を解くうちに漢文の句法を覚えられます。
漢文の句法は少ないので、暗記できたと思ったらすぐに問題集で解けることを確認しましょう。解けない問題を繰り返し解き、句法の使い方をマスターしましょう。
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【定期テストの対策方法】学校のワークやプリントをとことんやる
定期テストの国語で点を取るためには、教科書に対応したワークや授業中に使われたワークを暗記するほど徹底的にやりこむことです。
学校の定期テストでは、出題範囲が限られています。授業で使われたワークやプリントからそのまま出題されることもあります。
長文読解は、すでに授業で問題文が解説され、ワークやプリントで設問も出題されています。また文法問題も、ワークやプリントからそのまま出題されることが多く、テストの答えがそこにある状態。内容を理解し暗記することで高得点を狙えます。

国語は勉強方法がわかればすぐに得点アップできる!すぐに勉強をはじめよう
国語は勉強すればするほど得点が伸びる教科です。
得点源である漢字を確実に覚え、文章の内容を理解し聞かれたことに正しく答えることで、確実に国語の点数は伸びていきます。
国語の勉強方法に悩んでいる人は、この記事を参考に国語の勉強を進めてみてください。国語に対する苦手意識がなくなり、国語が得意科目になることでしょう。
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