大学に入ったら、アルバイトやサークルなど大学時代にしかできない経験をたくさんしてみたい！という人は多いのではないでしょうか。
しかし、大学で理系を選んだときによく言われるのが「理系は忙しくて、バイトする暇もない」ということ。
本当に？と恐ろしくなってしまった人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、理系大学生が実際どれくらい忙しいのか、そして忙しい理系大学生でもできるバイトはあるのかを解説します！7
「理系だから、大学に入ってもバイトできないのかな？」
と疑問に思った人は、是非参考にしてみてください！
理系大学生が忙しいのはなぜ？
理系の大学生が文系に比べて忙しいと言われる理由には色々あります。
・卒業までの必修単位が多い＝授業数が多い
・出席の厳しい授業が多い
・課題が多い
・授業の予習と復習に時間がかかる
理系の場合は文系などに比べ、必修の授業数が多い傾向にあります。
また、授業内容も実験が多いため、比較的出席に厳しく
「テストさえクリアすれば、普段の授業は出ていなくてもOK」
というタイプの講義は少なくなります。
また、学年が上がると、実験や研究に必要な時間が増え「研究内容がある程度一段落するまでは帰れない」となることも出てきます。
授業出席後、その実験についてのレポートなど、課題が多いのも理系の特徴。
授業内容も難しいので、予習復習にも時間がかかる傾向にあります。
もちろん、すべての理系大学生にこの条件が当てはまるわけではありませんし、学部や学科によってもどれだけ忙しいかは異なります。
しかし一般的に理系は授業時間が多く、またその授業のための準備や課題も多いため、忙しいと言われがちなのです。
1.授業・勉強時間数を文系と比較
実際に、理系と文系でどのくらい授業時間や勉強時間が違うのでしょうか。
国立教育政策研究所の「平成28年度 大学生等の学習状況に関する調査研究」によると、大学の1〜2年次の「理・工・農」専攻では半分以上の学生が週に21時間以上授業に出席していると回答しています。
それに対し、「人文科学」の学生は45％程度、「社会科学」の学生は30％以下の学生しか週に21時間以上授業を受けていません。
また、授業の予習・復習にかける時間も異なっており、1〜2年次のみで比較しても週に6時間以上勉強している人が「理・工・農」では43％程度いるのに対し、「人文科学」では33％、「社会科学」では20％程度となっています。
最も違っているのは卒業論文・卒業研究にかける時間の差で、「理・工・農」では週に31時間以上かけている生徒が42％であるのに対し、それ以外の4年次の卒業論文・卒業研究の平均時間は8時間と大きな差がついています。
データで見ても、理系の大学生は一般的に週のコマ数と予習・復習の時間が多く、特に卒業論文や卒業研究に時間を取られる傾向にあることがわかります。
2.忙しい学年・学科はある？
学年による忙しさの差はあるのでしょうか。
一般的に、理系の大学生は1〜2年生が比較的一般教養の授業が多く、3年生は就活が、4年生は卒業論文や卒業研究で忙しいとされています。
そのため、理系の場合は1〜2年生のうちにアルバイトを始めるのがおすすめ。
授業だけのほうが実験や就活などに比べてイレギュラーが起こりにくく、バイトと勉強のスケジュールを立てやすいからです。
就活や卒業研究をしながらバイト先を探すのも、新しく仕事を覚えるのも大変です。
1〜2年生のうちに自分に向いたバイトやシフトの調節をしやすいバイトを探しておくと、勉強とアルバイトを両立させやすくなるでしょう。
また、忙しさには学年だけでなく学科による差もあります。
基本的に、理系で忙しいとされている学科は以下の特徴があります。
・実験が多い
・生き物を扱う
・学習範囲が広い
・課題が多い
実験が多ければその分学校にいなくてはなりませんし、生き物を扱う場合は休日でもその世話のために学校に行く必要があります。
学習範囲が広い学科や課題が多い学科も、単純に勉強時間が多く必要なため忙しくなるでしょう。
例えば化学科や生物科、工学科は比較的忙しく、数学科や情報科は比較的忙しくないとされています。
ただし、どの研究室を選ぶかや大学によってもかなり差がありますので、気になる人はオープンキャンパスなどで先輩に話を聞き、積極的に情報を手に入れるようにしましょう。
理系大学生でもバイトはできる？
理系の大学生でも、もちろんアルバイトできます。
実際にアルバイトしている人は多く、「大学生等の学習状況に関する調査」によると、「理・農・工」系統の学生は以下の割合でアルバイトしています。
| アルバイト時間 | 割合（％） |
|---|---|
| 0 | 33.1 |
| 1〜5 | 10.3 |
| 6〜10 | 17.5 |
| 11〜15 | 17.4 |
| 16〜20 | 13.6 |
| 21〜25 | 4.6 |
| 26〜30 | 1.6 |
| 31時間以上 | 1.7 |
1.理系大学生がアルバイトを選ぶときのポイント
理系大学生は、以下の点に気をつけながらアルバイト先を選ぶと良いでしょう。
・シフトが柔軟に組めるバイトかどうか
・時給が高いか
理系の場合、毎日のようにアルバイトに入ることは難しくなります。
特に就活や卒業研究などで忙しくなると、アルバイトと勉強の両立が辛くなってしまうことも。
そのため、授業や研究が長引いても困らないような夜遅めのバイトや自由シフトのバイト、シフト数が少なくても良いバイトにすると働きやすくなるでしょう。
短時間で稼ぎたいなら時給も重視しなくてはなりません。
深夜のバイト以外にも、理系の能力を活かせるアルバイトを探すと、高時給のものが見つけやすくなるでしょう。
これらの条件を満たすおすすめアルバイトは
「塾講師・家庭教師」
「プログラマー・Webデザイナー」
「イベントスタッフ」
「コンビニの深夜勤務」
など。
これに限らず、自分の自由になる時間やライフスタイルから、働きやすく稼ぎやすいアルバイト先を考えてみるといいでしょう。
理系大学生でもアルバイトはできる！
理系の大学生は、必修となる授業数が多いことや課題が多いことから、文系の学生に比べて忙しくなりがちです。
もちろん学校や学科によっても忙しさは違いますが、それでも多くの学生がアルバイトと学業の両立をしており、「理系だからアルバイトができない」ということはありません。
ポイントは、アルバイトをするときに「短時間や休日に働けるもの」や「高時給のもの」を狙うこと。
毎日のようにアルバイトに入ることは難しいため、効率良く稼げるように工夫することが大切になります。
上手にスケジュールを組み、勉強とバイトを両立させましょう！
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- 二木原 恭子
- 元塾講師 家庭教師
大学生から塾講師・家庭教師として活躍。 中学受験から大学受験まで幅広い学年を扱い、歯学部にも合格させました。 現在は教育・受験ライターとして、医学部受験専門メディアなどにも寄稿しています。
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