① 小数のかけ算
② 小数のわり算
③ 商と積の大きさ・文章題
出題パターンは、大きく分けて上記の3つあり、各パターンにおける例題と補足事項は以下の通りです。
① 小数のかけ算
② 小数のわり算
・ 割り切れる計算
・ 商が一の位に立たない計算(小数第一位以下から)
・ 割り切れるまで、割り進める計算(例題①)
・ 商を指定の位まで求め、あまりも求めるパターン(例題②)
・ 商を指定の位まで求め、四捨五入するパターン(例題③)
いずれのパターンも、小学4年生時点で習うわり算の筆算と仕組みは一緒なので、小学4年生の学習内容がきちんと習得できていれば問題ない分野です。
但し、小数点の移動処理やあまりを求める際のルールについては、新たに教える要素もあるので、その点のみ注意が必要です。
③ 商と積の大きさ・文章題
① 小数のかけ算の指導ポイント
② 小数のわり算の指導ポイント
③ 文章題の指導ポイント
① 小数のかけ算の指導ポイント
② 小数のわり算の指導ポイント
③ 文章題の指導ポイント
例題1 5.1は2.5の何倍ですか。
例題2 2.4の1.5倍はいくつですか。
例題3 ある数を1.6倍したら、1.44になりました。ある数を求めなさい。
ここで重要なのは、生徒自身が「かけ算で求めるのか」「わり算で求めるのか」を自ら判断し、わり算の場合は「わる数とわられる数」を適正に見極められるようになることです。
指導方法としては、「□を用いて式に表す練習」が効果的です。
例題1 5.1は2.5の何倍ですか。
→ 2.5×□=5.1
例題2 2.4の1.5倍はいくつですか。
→ 2.4×1.5=□
例題3 ある数を1.6倍したら、1.44になりました。ある数を求めなさい。
→ □×1.6=1.44
このように、□を用いて式に表すことができれば、そのあとの計算手順は至ってシンプルです。
もし、これでも「式がつくれない」「このあとの計算ができない」ということであれば、小数部分を2や4などの簡単な整数(偶数)に置き換えると、理解させやすくなります。
ちなみに、ここで求められる判断能力は、後に学習する「単位量あたり」「割合」「速さ」「人口密度」などの学習分野に加え、中学生理科の「密度」「濃度」「質量パーセント濃度」等にも影響する、極めて重要度の高いものになりますので、時間を掛けてでもしっかり習得させておくことをお勧めします。
今回は、小5算数の「1.小数のかけ算・わり算」における指導の手順、ポイント及び注意点等について、解説させて頂きました。
次回は、引き続き小学5年生で、「2.倍数と約数」を扱う予定です。
最後まで、本記事を読んでくださり、誠にありがとうございました。
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