勉強でスランプに陥ってしまったらどうしたらいい?原因を探って、対処法を探してみよう
今まですらすら解けていたあの科目が突然苦手になってしまった。
それなりの点数を取れていた定期テストの成績がどんどん落ちていく。
勉強の効率が悪くなった気がする…。
これって、勉強スランプかもしれません。
勉強でスランプに陥ってしまったときは、焦りを感じてしまうのは当然です。
特に受験が近づいていると、ただでさえ不安な気持ちが助長されてしまうでしょう。
しかし、焦燥感はスランプを悪化させてしまいます。
スランプを感じたら、まずはその原因と対処法を冷静に探してみましょう。
勉強スランプを感じるのはどんな時?
勉強スランプと言っても、具体的な状態は人によって違うようです。
以下の事例に当てはまる項目はないですか?
①努力しているのに空回りしている気がする
今まで勉強すればするだけ成績が上がってきたのに、最近ではなかなか成績が伸びない場合です。
勉強をさぼっているわけではなく、今までと同じあるいはそれ以上に勉強しているにもかかわらず成績が伸びないということはありませんか。
こうなると努力が空回りしているように感じ、自分への自信も失ってしまいがちです。
②以前に比べて成績が落ちた
今までは得意だった科目なのに最近内容についていけなくなった、テストの点数が落ちてきているとなれば、だれでもショックを受けてしまうでしょう。
勉強全体のモチベーションが落ちてしまう危険性もあります。
③勉強へのやる気が失われてしまった
成績が伸び悩むというよりも、机に向かうこと自体ができない、勉強が手に着かないというタイプのスランプに悩む人もいます。
勉強をしなければならないことが分かっているにもかかわらず、やる気が出ないのは苦しいものです。
スランプの原因は何か考えてみよう
ここからは、スランプの原因となりやすい要素を5つ紹介します。
なお、必ずしも1つの要因だけがスランプの元とは限りません。
複数の要素が絡み合ってスランプに陥っていることもあります。
①心理的な焦りやプレッシャー
受験が近づいてくれば、どうしても友達との成績差、模試の志望校合格率判定が気になってしまうものです。
例え今まで順調に成績が伸びていると感じていたとしても、目の前にD判定が突きつけられれば焦りを感じるのは仕方がないことです。
程よい緊張感は集中力をもたらしますが、過度な焦りやプレッシャーは勉強の妨げになります。
「合格できなかったらどうしよう」
「次の試験で成績が悪かったら大変だ」
というネガティブな考えで頭がいっぱいになっている状態で机に向かっても効率は上がらないでしょう。
ネガティブな気持ちのままでは、試験中でも目の前の問題に集中できない可能性があります。
②やればやるだけ伸びる時期が終わった
教育業の世界では、以下のような話をよく聞きます。
「もともと成績が悪い子の点数を大幅に伸ばすのは簡単だ。しかし、成績が良い子の点数は数点伸ばすだけでも難しい」
勉強に力を入れ始めた当初は、勉強するだけ成績も伸びていったかもしれません。
あなたの元の成績が悪かった場合はなおさらです。
しかし、一定のレベルに達すると成績の伸びは緩やかになります。
あるレベル以上に点数を伸ばすには、応用問題の正解率を上げる必要が出てきます。
しかし応用問題は簡単に解ける物ではありませんから、成績が伸びづらくなっているのは当たり前なのです。
逆の見方をすればあなたの成績が一定レベルに達したから、成績の伸びが緩やかになっているとも言えますね。
③今まで問題の本質を理解せずに解いていた
今まで点数が取れていた科目の成績が落ちてきた、得意科目がだんだん苦手になってきた。
そんなスランプに陥っている人は、もしかすると今までパターン化した問題を機械的に解いていたのかもしれません。
基礎問題の場合はそれでも点数が取れますが、学年が上がり内容が難しくなったり、受験レベルの問題が出題されるようになったりすると太刀打ちできなくなってきます。
レベルの高い問題を解くには、基礎問題の本質をしっかり理解していなければならないからです。
④勉強自体に飽きてきた
勉強というのは、机に向かって教科書を読んだり、問題を解いたりの繰り返しで作業自体は単調です。
それでも勉強に集中できるのは、新しいことを学び、今まで解けなかった問題が解けているという喜びがあるから。
この喜びを実感できている間は、勉強に飽きることはないでしょう。
しかし成績を維持するには、常に新しい分野に挑むだけではなく、復習も大事です。
既に理解している部分を地道に繰り返すことに、退屈さを感じることもあるでしょう。
⑤精神的、肉体的な病気が隠れている
受験勉強は精神的にも肉体的にも疲労が貯まるものです。
ストレス過多の状態が続くことで、うつ病等の精神疾患を引き起こす危険性もあります。
また夜遅くまで受験勉強を続けていると、昼夜逆転の生活になり、朝ご飯を抜いて登校したり、睡眠不足になっていたりすることが日常化しているかもしれませんね。
生活習慣の乱れは、起立性調整障害や自律神経失調症の原因となります。
勉強以外のこと、例えば趣味や遊びにまでやる気や集中力がなくなっていることはありませんか?
いつも食欲が無かったり、朝起きれない、倦怠感が続くということはありませんか?
もし、日常生活全体に不調を感じているのなら、精神的、肉体的な病気が隠れているのかもしれません。
スランプの対処法をご紹介
ここからは、勉強のスランプに対する対処法を5つご紹介します。
①気分転換をする
心理的なプレッシャーや焦りが原因でスランプに陥っている場合は、勉強がすべて、受験がすべてという圧迫感の中にいます。
そんな時は、一度勉強のことを忘れた方が良いです。
例えば、30分だけ読書をする、散歩をするなど気持ちがリラックスする時間を持つようにしてみましょう。
勉強に集中するためには、勉強のことを考えない時間も大事です。
②自信を育てる
心理的な要因がスランプの元になっているなら、自信を育てるのも有効な対処法です。
大学合格やA判定など大きな目標ばかり見ていると、自信を喪失しやすくなります。
まずは、
「今日は問題集を3ページ解く」
「単語を10個覚える」
などの小さな目標を設定してみてください。
目標が達成出来たら、自分をたくさん褒めてあげます。
できる自分を積み重ねていくことが、スランプに打ち勝つ自信を作ります。
③基礎問題をもう一度見直し、応用問題に慣れる
得意な科目だったはずなのに、最近何だか成績が伸び悩んでいる。
そんなスランプの場合は、応用問題が上手く解けないことが原因かもしれません。
こんな時は、まず基礎問題に戻ることをお勧めします。
使いこなせていない公式、暗記しきれていない重要単語はありませんか。
昔は解けた基礎問題でも、現時点で解き方を忘れてしまっているかもしれませんよ。
基礎の穴が埋まったと感じたら、次は応用問題に挑戦していきます。
基礎をやり直した分、応用問題も解きやすくなっているはずです。
応用問題は難しいですが、繰り返し解くことでパターンが見えてくることもあります。
④愚直に繰り返すOR勉強のやり方を変えてみる
勉強自体への飽きが出てきている場合は、2つの対処法があります。
1つは、必ず結果が出ると信じて同じ勉強方法を愚直に繰り返すことです。
退屈と感じる復習でも、ちゃんとテストの成績向上につながることが証明されれば頑張ろうという気になれるのではないでしょうか。
もう1つは勉強のやり方を変えてみる方法です。
・勉強場所を自宅から図書館に変える。
・別の参考書や問題集を解いてみる。
・本ばかりでなく、動画学習を取り入れてみる
どちらの方法が自分に向いているかを考えてみてください。
⑤専門家に相談する
もし身体や心がおかしいと感じる場合は、早めに医療機関を受診してください。
「ただ勉強のスランプというだけで病院なんて…」と遠慮することはありません。
病気の種類によっては、受験期以降の人生に影響を与えるものもあります。
早期発見し、医療の力を借りることで勉強により集中できるようになるかもしれませんよ。
いきなり医療機関を受診するのが難しく感じる場合は、先生、保護者など信頼できる身近な人に相談してみて下さい。
まとめ
スランプ状態は辛いものですが、一度抜け出す経験をすればそれが大きな自信につながるはずです。
諦めずに、対処法を探してみてください。