大学生の教科書代はいくらくらいかかるか?節約するにはどうしたらいい?
大学に合格して春からの新学期を待っているときに、案外見落としがちになるのがこの大学の教科書の問題です。
高校生までは教科書が新学期ごとに当然ですが新しく変わり、新学期が始まるとまず新しい教科書を自動的に買うというのが当たり前でした。
しかし大学となると必ずしも義務のように教科書を新調する必要もなく、やり方によっては教科書代の節約も可能です。
大学に入学して注意するべき教科書のポイントとは
そのため大学に入学してまず教科書をどうするかと考えたときには、どこに注意するべきかというポイントを知っておくと良いでしょう。
1.学費や授業料とは別に費用を用意する
大学に合格し入学準備をすすめると、非常に沢山のお金が必要となります。
もちろん事前にどの程度のお金が必要となるのか、多くの人が試算してその分を用意しているはずですが、実際にそこで落とし穴となるのが大学の教科書代です。
入学金や授業料は正確な数字が受験前にチェックされていますが、授業で使われる教科書代までは明示されていない事がほとんどです。
入学準備を進め、入学金と授業料の支払いを終えてホッとしていても、いざ大学生活がスタートすると次に教科書代が必要と知り、慌ててまたお金を用意しなければならずに焦ったという経験を持つ大学生も少なからずいるはずです。
2. 教科書代を事前に確認しておく
そのため大学の入学準備をする際には、かならずまず教科書代がいくらくらい掛かるのかを事前に確認しておくべきでしょう。
せっかく大学に入学しても、教科書代が足りなくて授業をまともに受けられないという状況は避けたいものです。
特に親のお金を当てにせず自力で大学生活を送ろうとしているのなら、なおさら事前にきちんとお金の計画を立てておきましょう。
大学生の教科書が高くなってしまう理由
では続いて、なぜ大学生の教科書が高くなってしまうのかという理由について見ていきましょう。
これはもちろんより高度な教育のための教科書のため、教科書自体が高かったり、学科によっては種類が多いという理由もあります。
しかしその他にも教科書が高くなってしまう理由はいくつかあり、それを改善することで教科書代をリーズナブルに買えることも可能なのです。
1.習慣で新品を買う癖がついている
大学に入学した学生の教科書代が大きな負担になってしまう理由の中でも、この「つい新品を買ってしまう」という習慣が大きな部分を締めていると言えるでしょう。
高校までは教科書というものはほとんど学校から斡旋され、中古の教科書を使うことが事実上できないのですが、大学ではそうではありません。
大学での教科書は講義を受けるために必要なものという位置づけですから、それに際しての弊害がなければ教科書は中古でも問題ありません。
そのため、もし教科書代を少しでも浮かせたいと考えるのであれば、中古の教科書も視野に入れて購入するようにしましょう。
2. ネットで買うという発想がない
もう一つがネットの利用です。
これも高校の教科書の延長線で考えると、ネットで購入するという発想自体がないかもしれません。
しかしいまや教科書に限らず物を安く購入する際には、ネットで探すというのが一般的なものの買い方です。
教科書もネットで色々なところを調査して、最も安く買えるところが見つかれば、新品よりも随分費用を抑えて購入することが可能となります。
一年でかかる教科書代はいくら?
では次に、大学の一年でどのくらいの教科書代が必要になるのか、その概算をしてみましょう。
1. 1年生の前期の教科書代は?
外学での講義の数は当然ですが文系、理系、あるいは学科によって大きく異なります。
そのため単純に「何教科だからいくら」という計算はしにくいのですが、平均的なコマ数を考えてみましょう。
まずは通年で必要となる必修科目の数が5つだとします。
教科書は平均的に2,000円~3,000円程度となり、2,500円で計算すると
2500x5=12,500円
となります。
さらに選択科目として6科目であればこちらも2,500円で計算すると
2,500x6=15,000円
となり、合計すると
12,500円+15,000円=27,500円
ということになります。
実際にはもう少し高い教科書があったり、受けなければいけない単位の数が多くなりますので、最低でも30,000円程度が必要となるのが一般的です。
2.講義を受けてから購入の判断を
このように大学生の教科書代は、決して無視できる程度の負担ではありません。
しかし必ずしもすべての教科書が必要かどうかは、実際のところ授業が始まるまでわからないということもあります。
というのも、講義によって教科書が指定されているにも関わらず、実際には使われないということもあるからです。
例えば講義は先生がレジュメを作成して進める場合もあり、そうなると一応教科書が指定されていても、実際は使わないということもありえます。
そのためもし教科書代を徹底的に節約したいのであれば、まずは講義がスタートするまで教科書を購入せず、教科書が不要な講義であれば購入せずに講義を受けるという方法もあります。
大学の教科書を安く購入する方法
このようにひと口で大学生の教科書と言っても、その購入方法や使い方は実際に講義が始まるまで限定されているとは限らず、いろいろな方法や種類のものがあります。
そのため大学生の教科書をできるだけ安く揃えるためにも、情報収集や購入場所を探すなどの努力をしてみると良いでしょう。
1.できるだけ教科書を使わない講義を受ける
まずは先ほど説明したとおり、教科書が不要な講義を選ぶという方法があります。
もちろん必須科目などは避けることができませんが、もし特にこれを選ばなければという講義がないときは、教科書を使わない物を選ぶことで教科書代は節約できます。
実際にどの講義で教科書が使われないかは、授業が始まらないとわかりませんが、もし大学に高校の先輩やあるいはサークルに入ったのならサークルの先輩に聞けば、ある程度の情報は入手可能です。
誰からも聞けない場合は、講義が始まってから教科書を購入するようにすれば、無駄な教科書代が節約できます。
2.教科書を先輩から譲り受ける
講義に教科書が必要かどうかを先輩に聞く時に、同時にもし使える教科書があるのなら譲ってもらうという方法もあります。
基本的に教科書はその単位をとってしまえば不要となることがほとんどですから、先輩もほしい後輩がいれば教科書を譲ってくれるはずです。
高校の先輩が同じ学科の先輩であるのなら、まずはコンタクトを取ってみましょう。
さらにサークルなどで人間関係を作るのも無駄にはなりませんから、同じ学科の先輩を見つめてみても良いでしょう。
3.教科書を古本屋で買う
大学の近くに古本屋や本を取り扱っているリサイクルショップがある場合、中古の教科書がおいてある可能性があります。
中古の教科書は当然ですが新品よりは安くなっていますから、必要な教科書をすべて古本でそろえればかなりの節約が可能となります。
ただし同じことを考えている人が多いはずですから、特に新学期は早めに探しに行ったほうが良いでしょう。
4.教科書をAmazonやフリマサイトで探す
ヤフオクやメルカリなどのフリマやネットオークションサイトでも、大学の教科書を探すことが可能です。
教科書代を節約したいのであれば、このようなネットサービスであれば教科書の名前ですぐに検索可能ですから、まず調べてみてください。
さらにネットで本を購入するといえばまずAmazonがあげられますが、場合によってはAmazonのほうが価格が安い場合もありますし、Amazonでも中古の教科書を探すことができます。
そのほかネットの書店をチェックすれば、その中からお得に教科書を見つけられるかもしれません。
5.教科書を電子書籍で買う
教科書の中には電子書籍化されているものもあるはずです。
電子書籍は紙の書籍と比較して定価が安く設定されていることもありますから、電子書籍化されているのならそちらを買ったほうがお得になるでしょう。
さらに勉強する際に使う分にも、いつでもスマホで読める電子書籍の利便性は高いですし、気になる部分をそのまま検索するなどして調べることも可能です。
できるだけ大学の教科書は節約して入手しよう
大学の教科書代は思ったよりも高くつきます。
まずは必要な講義をしっかりチェックし、安く入手できる方法を実践してできるだけお得に教科書を揃えてみてはいかがでしょうか。