英語や数学と違い、授業時間も少なければ入試での配点も低い教科、現代社会。
普段からしっかり予習復習しているという人も少ないので、定期テストの直前や、共通テスト前年の冬ぐらいになって「どうしよう!」と焦る人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな現代社会の勉強方法について解説します。
実は、定期テストも共通テストも現代社会は勉強の方法は同じ。
効率のいい勉強法を知って、短期間で高得点を目指しましょう!
定期テストであっても、入試を見据えた共通テスト対策であっても、現代社会のテキストとして大切なのは学校で配られる教科書と資料集。
というのも、どちらも求められるレベルが教科書程度だからです。
現社は大学入試をする場合でも、ほとんどの場合は「教科書と同レベル」の共通テストしか受験しません。
そのため、ほとんどの場合高校でも「共通テストと同じか、それよりも簡単」な程度の内容を扱います。
まずは学校で配られた教科書や資料集、プリント、あれば問題集などを中心に勉強し、演習が必要になったら問題集や共通テスト過去問、分かりづらいなと思ったら参考書の購入を検討しましょう。
古い参考書や問題集には注意!
卒業する先輩からお下がりの参考書をもらったり、メルカリなどで問題集を購入したりして節約する人もいますが、現代社会の参考書などは他人から古いものを貰ったり、買ったりするのはやめましょう。
というのも、現代社会は見ての通り「今」の社会を勉強します。
常に扱っている内容が変化していく教科なのです。
過去の参考書や問題集を使ってしまうと、法律が改正前だったりグラフなどのデータが古かったりして間違った内容を覚えてしまう場合があります。
教科書では問題ありませんが、自分で参考書類を買う際は古いものを買わないよう気をつけなくてはなりません。
本屋の本棚に並んでいるから最新版……とは限りません。
必ず購入しようとしている本の発行年をチェックして、最新のものを購入するようにしましょう。
実際に「さあ、現社の勉強を始めよう!」と思っても、それまであまり現社を勉強していないと「で、どうすればいいんだろう」と迷ってしまいますよね。
しかし、テストだからと闇雲に問題を解いたりしても、時間が浪費されてしまうばかりで点数につながらない場合も。
時間を無駄にしないためにも、順番に段階を踏んでステップアップすることが大切です。
以下では、どんなふうに現社の勉強を進めていくべきか、順を追って解説します。
教科書を読んで概要を理解する
最初にすべきなのが、勉強する範囲の流れや大体の概要、どんなことについて学ぶのかを大雑把でいいので理解すること。
テスト範囲や勉強したい範囲の教科書をざっと読んで、「だいたいこんな感じの話なんだな」と雰囲気を掴みましょう。
なんとなくでいいので、最初に勉強する背景となる部分を理解しておくと、後で頭の中で単語とその意味、なぜその法律などが制定されたのかなどが結びつきやすくなります。
この時点では、まだ一つ一つの人名や単語などを覚える必要はないので、流し読みする感覚で大丈夫。
通学中など、スキマ時間をうまく使って読んでおくと効率よく進められます。
逆に、ここでいきなり単語を覚えようとすると、背景部分を理解していないのでただの丸暗記になってしまいがちです。
丸暗記では、覚えるのが大変な上に忘れてしまいやすく、勉強がただただ大変な作業になってしまいます。
効率よく後の勉強を進めるためにも、まずは全体の把握が重要です。
語句やその内容を確認する
内容を確認したら、単語や人名を覚える作業に入ります。
覚えていくときのコツは「関連付けていくこと」。
ただ1つずつ単語のその意味を覚えていくのは大変なので、「似ている概念とどう違うか」「反対の言葉はなにか」「どうしてそのような考え方になったのか」などと他の内容と絡めながら覚えていきましょう。
覚える内容は、教科書であれば太字中心。
プリントなどをもらっているならばそれも大切ですし、関連する表やグラフなども大雑把でいいので数値まで確認していきます。
覚えたかどうか確認するためには、教科書などを何も見ずに国会などの組織の図を書いてみたり、誰かに教えるつもりで説明したりしてみるのがおすすめ。
完全に理解していないと他人には教えられないため、自分ではわかっているつもりでも、いざ人に教えようと口に出してみると意外に曖昧な部分が見つかったりします。
問題集などでアウトプット
ある程度「覚えた!」と思ったなら、問題集などでアウトプットしていきましょう。
定期テスト対策なら記述式の問題集や、もしあるならば学校で配られた問題を中心に解いていきます。
時間がないなら、教科書や授業プリントを赤シートなどで隠したものを問題集代わりに解いていっても構いません。
共通テスト対策をしたいのであれば、マークシート式の問題集を選ぶとより実践に近い形で勉強ができます。
問題を解き、答え合わせをしたら「間違っている問題」に注目するのが点数を伸ばす近道。
間違えた問題には印をつけておき、後で必ず解き直しをしましょう。
それだけでなく、「なぜ間違えてしまったのか」「どこを改善すれば次間違えないですむのか」を考え、必ず教科書や資料集をもう一度確認しておくことも大切。
その部分をノートにまとめておけば、テスト前に見返すだけで自分専用の苦手対策ができます。
共通テストを目標とするなら過去問や予想問題に進む
学校の定期テストなどであればここまでで構いませんが、共通テストを目標語するのであれば更にここから過去問演習を行いましょう。
基本は問題集でのアウトプットと同じで、「解く→間違った問題のチェック・分析→解き直し」のサイクルです。
共通テストには制限時間もあるため、ここに加えて「一問ごと」と「問題全体を解き終わるまで」にかかった時間も計るようにしていきましょう。
もし時間が足りないようであれば、先に問題文を読んだり、時間がかからず解ける問題から手を付けていくなどの戦略が必要になってきます。
また、前述したとおり現代社会は「今」のデータや内容を扱う科目。
あまり古い過去問をやっても意味はありません。
過去問は1〜2年程度にして、それよりも予想問題や模試などをいくつか解くようにしましょう。
現代社会では、時事問題も出題されます。
「時事問題は苦手……」という人も多いですが、普段からニュースを見たり、新聞を読んだりして世の中のことを知っておくのが一番の対策です。
そんなに時間がない、極力文章を読みたくないという人は新聞の見出しを読むだけでも違いますし、時事問題に出そうなニュースをまとめているブログなどを活用してもいいでしょう。
しかし、時事問題の範囲はとても広いため、たとえ時事問題が苦手であったとしてもあまり長い時間をかけて勉強するのはおすすめできません。
普段からコツコツ積み上げて、いざというときに焦らないようにしておきましょう。
高校生の時は「語句や内容に馴染みもないし、全然興味もないよ〜」と思いがちな現代社会。
しかし、現代の社会を扱っているだけあって、大人になると「あのときの勉強はこういう内容だったんだ!」と腑に落ちたり、身近に感じたりする内容が多くなります。
現代社会は効率よく勉強することで、短期間のうちに点数を伸ばせる教科でもあります。
しっかり勉強しておけば、テストで高得点が取れるだけでなく、大人になって「あのとき理解しておいてよかった!」と思えるようになりますよ。

おすすめの現代社会参考書
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共通テスト現代社会集中講義 四訂版
現代社会の重要事項を凝縮した1冊。しっかり取り組めばこれだけで共通テストは短期間で高得点を狙える内容です。
人気度 ★★★★★ 書名 共通テスト現代社会集中講義 四訂版 著者 昼神洋史 価格 1320円 -
大学入学共通テスト 現代社会の点数が面白いほどとれる本
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