数学の勉強は暗記・練習・ふり返りが基本
数学の勉強は、暗記、練習、ふり返りという基本的な方法が1番効率的です。 今は様々な教材が販売されていたり、ネットで配信されたりしていますが、あくまで理解を促すためのものです。 問題が解けるようになるためには、以下の3つの手順で力を付けていきましょう。
①よく使う公式や定義は正しく暗記する
②問題集は同じものを最低3回くり返す
③間違えた問題は原因を調べる
いろんな解法を知ろうとして何冊も問題集を買って使う人がいますが、おすすめしません。
基本となる解き方・考え方というのはある程度決まっていて、問題集はその難易度にあわせて優先度の高い解き方から学べるようになっているからです。
いろんな問題集を半端に解くよりも、1冊を解けない問題がなくなるまでくり返す方が確実に力を付けることができます。
2周目、3周目のときには解けなかった問題だけで良いので、時間的にも効率的です。
そして、間違えた問題はどうして間違えてしまったのか原因を分析しましょう。
数学をスラスラ解くために必要な5つの力
数学を解くのに必要なのは、次の5つの力です。
・読解力
・類推する力
・情報を整理してまとめる力
・論理的に考える力
・正確な計算能力
それぞれどんな力なのか、解説していきましょう。
読解力
読解力は、問題から情報を読み取る力です。 数学の問題は、数学独特の表現や言い回しが使われていることが多く、「どんな情報が与えられていて、何を求めろと言われているのか」を正しく理解することが大切になります。 この読解力をあげる1番効率の良い方法が「学校や塾の先生の解説を聞く」こと。 学校や塾の先生は、問題をわかりやすい言葉に言い換えながら解説しているので、「どの言葉がどういう意味で使われているのか」、「何を求める問題なのか」ということを読み取るお手本になります。 また、問題にはキーワードが含まれていることが多いので、問題を解くヒントとなるキーワードも合わせて覚えるようにしましょう。類推する力
類推する力は、言い換えると「他の問題で使った解法が使えることに気付ける力」です。 類推する力を磨くためには、いろんな解き方を知っている必要があります。 そして、これを磨く方法はただ1つ、問題をたくさん解くことです。 知識に抜けがないよう、自分の問題集ならどれでも解き方がすぐにわかる状態を目指しましょう。情報を整理してまとめる力
文章問題や応用問題で多くの人が苦手とするのが、情報の整理です。 情報を整理するために有効なのが図・表・グラフ・数直線などのツール。 文章問題でも応用問題でも、数学が得意な人はサッと自分の使いやすいツールを使って情報を整理してまとめていることが多いです。 問題や個人によって使いやすいツール・使いにくいツールがあるので、基本的な問題で練習して使い慣れておくと応用問題でも利用できるようになります。論理的に考える力
論理的に考えるというと難しく感じますが、「どうしてそう考えたのか、理由や根拠をちゃんと持つ」習慣をつけましょうという話です。 考え方を聞かれた時に、「普通に」とか「なんとなく」と答えていませんか? 論理的に考える力を育てるためには、 ・問題のどこを見てそう考えたのか ・どういう知識を使ったのか ・どうして答えがそれだと判断したのか など、問題を解く過程で無意識に考えていた理由や根拠を意識することが大切です。 この訓練は、丸つけをする時がおすすめです。 自分の考え方に不十分な点はなかったか、解答と同じ考え方をしているかまでちゃんと確認していくと、時間はかかりますが力は確実についていきます。正確な計算力
計算力は、地道な計算練習と、ケアレスミスの分析です。 数学で伸び悩んでいる人は、解き方はあっているけれど間違っていた問題を全部「ケアレスミス」とまとめてしまいますが、ケアレスミスにも種類があります。 符号や数字の書き間違え、公式の覚え間違え、問題の写し間違えなど、人によって間違え方の癖は様々です。ケアレスミスを防止するためには、自分がどんなケアレスミスをしやすいのか分析し、意識していくことが必要になります。応用問題は基本問題でできている
よく「基本問題はだいたいできるんだけど、応用問題は解けない」という人がいますが、応用問題が解けない原因は、ほとんど基本問題の理解度に問題があります。 なぜなら、応用問題はすべて基本問題の組み合わせでできており、使う知識に気付くポイントは普段問題から読み取っているキーワードだからです。 数学は、別の単元だけではなく、別の学年で学んだ内容を使って解くことも多いので、基礎をしっかり身につけてどの知識を組み合わせるのかすぐに気付けるようになることが応用問題を解けるようになる方法です。 そのためには、暗記・練習・ふり返りというくり返しの中で ・読解力 ・類推する力 ・情報を整理してまとめる力 ・論理的に考える力 ・正確な計算能力 が身につくような勉強方法をするようにしましょう。おすすめの数学参考書
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チャート式基礎からの数学I+A
教科書レベルの基礎から難関大学に出題するような発展問題までバランスよく学習できます。超定番の一冊です。
人気度 ★★★★★ 書名 チャート式基礎からの数学I+A 著者 チャート研究所 価格 2101円 -
チャート式 基礎からの数学Ⅱ+B
こちらも同じく超定番の一冊です。必須問題を効率的に学べる設計がしてあり解説も丁寧なので理系の受験生には必須です。
人気度 ★★★★★ 書名 チャート式 基礎からの数学Ⅱ+B 著者 チャート研究所 価格 2365円
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